ついにYouTubeの「広告スキップボタン」が消滅
YouTube Premiumに加入していない人の中には、YouTubeで動画を再生しようとすると広告が再生され、右下にスキップボタンが表示されるのを見たことがある人も多いはず。このスキップボタンが、広告を一定時間視聴するまで非表示にされているのを確認したと、IT系ニュースサイトのAndroid Policeが報じました。
YouTube is now hiding the skip button on mobile too
https://www.androidpolice.com/youtube-hiding-skip-button-mobile/
YouTubeは有料プランに加入せず広告も視聴しないフリーライダーを「規約違反」と強く非難してきましたが、ユーザーはブラウザ拡張機能から広告ブロックアプリ、偽装YouTubeクライアントまであの手この手で広告をスキップしようとしてきたため、YouTubeはさらに一歩踏み込んだ対策に乗り出そうとしています。
掲示板型ソーシャルニュースサイト・Redditのユーザーは2024年10月2日に、PCでYouTubeを視聴した際に「広告をスキップできるまでの秒数」と「広告スキップボタン」が黒い四角形で塗りつぶされていることを発見しました。
YouTube adding blackout squares over adverts to hide the “skip” button
byu/BigBlueMountainStar inextremelyinfuriating
当時、この挙動に関する報告の数は少なく、Android PoliceがPCやスマートフォンアプリで再現しようとしても確認できなかったため、Android Policeは「一部のユーザーに対して行われている限定的なテストかもしれません」と結論づけていました。
ところが、それから約1週間後の2024年10月8日、Android PoliceはAndroid版YouTubeアプリで同様にスキップボタンが隠されていることを確認しました。
しかも、スキップボタンが黒い四角形で塗りつぶされていた前述の報告とは異なり、Android Policeが確認したケースでは広告を見終わるまでボタンが表示されませんでした。
Android Policeが確認した挙動は以下の通り。まずアプリでYouTubeの動画を再生しようとします。
広告ムービーが再生されます。その間、スキップボタンは表示されません。
一定時間が経過し、動画再生スペースの下部にある黄色いバーが右端に到達すると、スキップボタンが表示されました。
Android Policeは、この挙動に言及した公式情報がないため今後どうなるかは不明と指摘しつつ、「これは小さいながらも重要な変更であり、すでにそうなっていないとしても、将来的にはYouTubeの標準動作になる可能性があると私たちは考えています」と述べました。
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