2024年10月03日 13時02分モバイル

iPhone 16 Proのカメラ性能をカメラアプリ開発者が語る、超広角＆マクロの解像感が増したもののメインカメラには変化なし

2024年9月20日(金)に登場した「iPhone 16 Pro」にはカメラ操作用のボタン「カメラコントロール」や48MPの超広角カメラなどが搭載されています。そんなiPhone 16 Proのカメラ性能について、カメラアプリ「Halide」の開発者であるセバスティアン・デ・ウィズ氏がまとめています。

The iPhone 16 Pro Camera Review: Control
https://www.lux.camera/the-iphone-16-pro-camera-review-control/

◆iPhone 16 Proのカメラ
iPhone 16 Proには「48MPの超広角カメラ」「48MPのFusionカメラ(メインカメラ)」「12MPの5倍望遠カメラ」が搭載されています。iPhone 15シリーズでは5倍望遠カメラは最上位モデルのiPhone 15 Pro Maxにしか搭載されていませんでしたが、iPhone 16シリーズではiPhone 16 Proにも5倍望遠カメラが搭載されるようになりました。

◆48MPの超広角カメラ
これまでのiPhoneシリーズには12MPの超広角カメラが搭載されてきましたが、iPhone 16 Proでは超広角カメラの画素数が4倍に増えました。これにより、超広角でカメラ撮影できる写真の精細さが向上しています。

明るい場所ではメインカメラと遜色ない高精細な写真を撮影可能ですが、暗い場所だとノイズ低減処理によって解像感が低くなるとのこと。

超広角カメラの画素数増加によって、マクロ撮影の性能も向上しています。iPhoneのマクロ撮影は「超広角カメラで撮影した画像の中央部分をトリミングする」というものですが、これまでのiPhoneでは12MPの超広角カメラで撮影した写真をさらにトリミングすることで画素数が少なくなっていました。iPhone 16 Proなら、マクロ撮影でも12MPの比較的高画素なマクロ写真を撮影できます。

◆48MPのメインカメラ
iPhone 16 Proのメインカメラの画質は、iPhone 15 Proと比べてほとんど差がないとのこと。

◆12MPの5倍望遠カメラ
ウィズ氏は5倍望遠カメラについて「5倍望遠カメラは双眼鏡のようなもので、野生動物や風景、遠くにある物に最適」と称賛。一方で「広角カメラと違って『後からトリミング』という処理ができないため、使いこなすのが難しい」「取り込める光の量が少ないため、夜間での撮影に苦戦する」といった問題点も指摘しています。

◆暗所撮影
iPhone 16 Proのディスプレイは輝度を1ニトまで下げられます。このため、暗い場所での撮影がしやすくなったとのこと。一方でナイトモードについては「何も考えずとも明るく撮影できるが、細かな調整ができないため自分の求める結果を得るのは難しい」という問題があります。

◆カメラコントロール
iPhone 16シリーズには「カメラコントロール」という新しいボタンが追加されており、シャッターボタンとして使ったりカメラコントロールをスワイプして露出設定を変更したりできます。ウィズ氏はカメラコントロールについて「ボタンを押すだけでカメラを起動できる」「カメラコントロールをスワイプする際に振動が発生するため、画面を見ずに設定を調整できる」といった点を絶賛。一方で、カメラコントロールで設定できる項目が多すぎるため洗練されていない印象を受けたとも述べています。