【訃報】「ドラえもん」野比のび太役や「ヤッターマン」ドロンジョ役の声優・小原乃梨子さん死去

アニメ「ドラえもん」で1979年から2005年まで26年にわたり野比のび太役を担当したほか、「未来少年コナン」のコナン役や「超電磁マシーン ボルテスⅤ」の剛日吉役といった少年役、「ヤッターマン」のドロンジョ役をはじめとした「タイムボカン」シリーズの三悪の女リーダーや「うる星やつら」のおユキ役、「超時空要塞マクロス」のクローディア役といったオトナの女性役などを演じてきた声優の小原乃梨子さんが、2024年7月12日(金)に亡くなったことがわかりました。

声優 小原乃梨子オフィシャルサイト
http://www.oharanoriko.com/

株式会社81プロデュース‐声優プロダクション
https://www.81produce.co.jp/actor_search/index.php/item?id=351

「のび太くん」「未来少年コナン」声優・小原乃梨子さん死去 東京出身 88歳 | NHK
https://www.nhk.or.jp/shutoken/articles/101/009/19/

小原さんは小学生のころに児童劇団「虹の橋」に所属したことで芸能界入り。進学後、いったん芸能界を離れても演劇は続けており、民放ドラマ草創期に復帰。その後、新たな仕事として生まれた「吹き替え」にも携わるようになりました。特に、結婚後は地方での仕事に参加することが難しくなったため、吹き替えの仕事が増えたとのこと。

さらにアニメの仕事も行うようになり、1960年代に放送された「ドルフィン王子」およびその後継作品である「海底少年マリン」で主人公のドルフィン王子およびマリンを担当。

「ドラえもん」では、1973年に放送された日本テレビ版でのび太の母・玉子役を担当しており、1979年から始まったテレビ朝日版で野比のび太役を担当。ドラえもん役・大山のぶ代さん、しずかちゃん役・野村道子さん、スネ夫役・肝付兼太さん、ジャイアン役・たてかべ和也さんとともに、2005年にキャストが一新されるまで作品を支えました。

また、1975年から放送された「タイムボカン」のマージョのほか、「ヤッターマン」のドロンジョなど、女ボス役を1983年のシリーズ終了まで担当しました。なお、女ボスは部下の失敗を「スカポンタン」となじりますが、この造語は当初台本にあった罵倒語がきつすぎると考えた小原さんがアドリブで生み出したものであることが知られています。

【タイムボカン】 第１話「発進！　タイムボカンだペッチャ」 - YouTube

小原さんと、部下で頭脳担当役を演じた八奈見乗児さん、パワー担当を演じたたてかべ和也さんのトリオは2000年に放送された「タイムボカン2000 怪盗きらめきマン」でも同じく三悪を担当しています。

2015年にたてかべさんが亡くなり、八奈見さんも休業したことで三悪がそろって登場することはなくなりましたが、2015年に放送された「ドロンボー一味の子孫」が主役の「夜ノヤッターマン」に小原さんはドロンジョ役として登場しています。

声優としての活動以外では、講演や読み聞かせ活動も積極的に行っており、自らプロデュース・朗読を行った読み聞かせCDをリリースしていました。

ステージワン
https://oharanoriko.thebase.in/