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約28万台のHDDを運用するストレージサービス・Backblazeがメーカー・モデル別の故障率統計データ2024年第1四半期版を公開


クラウドストレージサービスプロバイダーのBackblazeが、運用している28万3851台のストレージのうち、3307台のSSDと、972台のブートドライブ、そしてメーカーの温度基準を超過したことがある275台のHDDを省いた27万9297台について、メーカー・モデル別の故障率をまとめたデータを公開しました。

Backblaze Drive Stats for Q1 2024
https://www.backblaze.com/blog/backblaze-drive-stats-for-q1-2024/



Backblazeが公開したのは、2024年3月31日時点で「100台以上運用」か「総稼働日数が1万日以上」の条件を満たしたストレージの統計データです。集計対象は27万9297台でしたが、さらに641台が前述条件を満たさず除外されているため、合計台数は27万8565台、合計稼働時間は2447万8433日となっています。


データによると、2024年第1四半期の故障率(AFR)は1.41%で、前年同期の1.54%、および前期の1.53%から、いずれも減少しています。

Backblazeによれば、2023年第2四半期に2.33%という高いAFRを示した4TBモデル群の交換が進んだため、全体としてAFRが下がったものだとのこと。


特に2024年第1四半期は、以下の3つのモデルが運用台数は多くないながらも故障発生数ゼロを達成しています。

・Seagate 16TBモデル(ST16000NM002J):運用台数463台、総稼働日数4万2133日
・Seagate 8TBモデル(ST8000NM000A):運用台数226台、総稼働日数1万9684日
・Seagate 6TBモデル(ST6000DX000):運用台数882台、総稼働日数8万262日

一方、運用台数100台未満か総稼働日数1万日未満のデータは別で公開されています。これらについてBackblazeは「算出されたAFRについて信頼するには稼働時間が短すぎる」と述べています。


2021年第2四半期以降のメーカー別の故障率推移はこんな感じ。Seagateがかなり数字を下げてきた一方、WDCがじわじわ上がってきているのが気になります。

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in ハードウェア, Posted by logc_nt

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