イスラエル非難発言から半年を経て国際会議「Web Summit」のパディ・コスグレイヴCEOが復帰
国際技術カンファレンス「Web Summit」の共同創設者であるパディ・コスグレイヴ氏が、2023年10月の辞任以来6カ月ぶりにCEOに復帰しました。コスグレイヴ氏は、イスラエルによるパレスチナ対応を非難する発言を行い、物議を醸してCEOを辞任していました。
Web Summit CEO returns six months after resigning | Reuters
https://www.reuters.com/technology/web-summit-ceo-returns-six-months-after-resigning-2024-04-08/
Paddy Cosgrave returns as Web Summit CEO after resigning over Israel/Gaza controversy | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/04/08/paddy-cosgrave-returns-as-web-summit-ceo-after-resigning-over-israel-gaza-controversy/
コスグレイヴ氏は2023年10月、イスラエルのパレスチナ対応を巡り「たとえ同盟国が犯したものであっても、戦争犯罪は戦争犯罪」と強く非難する文言をXに投稿しました。しかし、イスラエルが国としてWeb Summitをボイコットしたのを始め、複数の企業も参加を取りやめる事態に発展。
「イスラエルは戦争犯罪」と国際会議の代表が発言したことを受けてイスラエルがボイコット&有力者も次々にボイコットを表明 - GIGAZINE
コスグレイヴ氏は自分の言葉で傷ついた人に対して謝罪を表明し、Web SummitのCEOを辞任しました。
Apology from Paddy Cosgrave | Web Summit
https://websummit.com/blog/news/apology-from-paddy-cosgrave-ceo/
Web Summitは2023年11月に開催を予定していたカンファレンスに向けて、元Wikimedia Foundationのキャサリン・マー氏をただちにCEOに起用しました。
マー氏は2024年2月に開催されたドーハでのカンファレンスでも議長を務めましたが、2024年3月をもって退任し、公共放送・NPRのCEOに転出。空席となったWeb Summitの新たなCEOに、コスグレイヴ氏が復帰することになりました。
復帰にあたり、コスグレイヴ氏は「昨年は15年ぶりに休みを取り、Web Summitの歴史、そしてなぜ私はWeb Summitを始めたのか、何を目指していくかについて、考える時間になりました」と言及。今後について「Web Summitは大規模になりましたが、参加者数は少なくすることを目指すべきです。もっと親密に、もっと気さくに、もっとコミュニティに焦点を当てていくべきです。我々は、イベントで小さなコミュニティに種をまき、イベント後にコミュニティが長く繁栄するように支援していきます。共有できるものが増える未来が楽しみです」と述べました。
Today I’m returning as CEO of @WebSummit.
— Paddy Cosgrave (@paddycosgrave) April 8, 2024
When I stepped back last year, it was the first time I had taken time off in 15 years. It gave me time to think about Web Summit, its history, why I started it on my own from my bedroom and what I wanted it to be.
I took the time to… pic.twitter.com/cDu33kS1tP
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