レビュー

論文PDFファイルの可読性を劇的に向上させるGoogle公式Chrome拡張機能「Google Scholar PDF Reader」レビュー


科学論文のPDFファイルを読みやすくするChrome拡張機能「Google Scholar PDF Reader」をGoogleが公開しました。論文の内容読解にめちゃくちゃ役立ちそうだったので、インストール手順や搭載機能をまとめてみました。

Google Scholar Blog: Supercharge your PDF reading: Follow references, skim outline, jump to figures
https://scholar.googleblog.com/2024/03/supercharge-your-pdf-reading-follow.html

◆Google Scholar PDF Readerのインストール手順
Google Scholar PDF Readerをインストールするには、まずChromeで以下のリンクをクリックして配布ページにアクセスします。

Google Scholar PDF Reader
https://chromewebstore.google.com/detail/google-scholar-pdf-reader/dahenjhkoodjbpjheillcadbppiidmhp

配布ページにアクセスしたら「Chromeに追加」をクリック。


インストール確認ポップアップが表示されたら「拡張機能の追加」をクリック。


画面左上に以下のポップアップが表示されたらGoogle Scholar PDF Readerのインストールは完了です。後は、何も設定せずとも論文がGoogle Scholar PDF Readerで開かれるようになります。


◆Google Scholar PDF Readerの便利機能
Google Scholar PDF Readerのインストールが完了したので、以下の論文PDFファイルをChromeで開いてGoogle Scholar PDF Readerの各種機能を確認してみます。

Evolutionary Optimization of Model Merging Recipes
(PDFファイル)https://arxiv.org/pdf/2403.13187.pdf

・PDF表示画面の見た目
まず、通常のChromeでPDFファイルを開いた画面が以下。


そして、Google Scholar PDF ReaderをインストールしたChromeで同じPDFファイルを開いた画面が以下。PDF表示画面の外観が大きく変化しています。


PDF表示画面右上のメニューボタンをクリックすると、表示画面の外観を「デバイスモード」「ライトモード」「ダークモード」「夜間モード」の4種類から選択できます。デバイスモードは、使っているPCのモードに合わせてライトモードとダークを自動的に切り替えるモードです。


ライトモードとダークモード、夜間モードの違いは以下の通り。まず、ライトモードの見た目はこんな感じ。


ダークモードに切り替えるとメニューバーやサイドバーの色が暗くなります。


夜間モードだと、PDFファイルそのものも暗い色に変化します。夜間モードでは図の色も変化してしまうので、場合によっては論文の誤読につながる可能性があります。


・サイドバーに目次を自動生成
Google Scholar PDF Readerで論文PDFファイルを開くと、サイドバーに論文の項目に合わせた目次が生成されます。標準状態のChromeでも目次は生成されますが、Google Scholar PDF Readerをインストールした状態の方が詳細な目次を生成できます。


目次内の各項目をクリックすると、該当箇所を表示できます。


なお、サイドバー上部の赤枠で囲ったボタンをクリックするとサムネイル表示に切り替えられます。


・参考文献のポップアップ表示
論文内の[1][2]といった参考文献の通し番号をクリックすると、該当する文献情報がポップアップ表示されます。ポップアップ内のリンクをクリックすれば、即座に参考文献の内容を確認できます。


・図表へジャンプ
文中の「Figure 1」「Table 1」とった図表番号をクリックすると、図表の表示されている部分にジャンプできます。例えば、以下の画面で「Table 1」をクリック。


すると、Tabel 1が配置されている箇所までジャンプしました。元の場所に戻る際はスクロールせずともChromeの戻るボタンをクリックするだけでOKです。

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