メモ

Intelが特定ベンチマークのスコアを最大9%水増しする不正をしていたとして2600件以上のベンチマーク結果が事実上無効に


性能テストの標準化団体の1つで、公平なベンチマークを行うために設立された非営利組織・SPECが、「Intelが自社プロセッサのベンチマーク結果を水増しするために特定のベンチマークのスコアを向上させるような最適化を行い、スコアを最大で9%水増ししていた」として、Intelプロセッサのベンチマーク結果2600件以上を事実上無効化しました。

Targeted Intel oneAPI DPC++ Compiler Optimization Rules Out 2k+ SPEC CPU Submissions - Phoronix
https://www.phoronix.com/news/oneAPI-DPC-Compiler-Cheat-SPEC


Impact of Intel Compiler Optimizations on SPEC CPU2017 Example
https://www.servethehome.com/impact-of-intel-compiler-optimizations-on-spec-cpu2017-example-hpe-dell/


SPECは、IntelはSPECのベンチマークテストのコードとデータセットに関する事前知識を利用して、「523.xalancbmk_r」「623.xalancbmk_s 」におけるパフォーマンスを特に向上させるような適用範囲の狭いコンパイルを行っていたと指摘。

結果として、整数演算の速度が最大9%、整数演算のスループットが最大4%、向上していた可能性があるとのことです。


ニュースサイト・Phoronixは「Intel oneAPI DPC++ コンパイラー」のバージョン2022.0~2023.0が今回の不正の影響を受けることになる可能性があると伝えています。

SPECは、該当するベンチマーク結果2600件以上に対して、不正なパフォーマンス水増しが行われている旨の注記を行って事実上無効化しました。

なお、当該ベンチマークはサーバー用途などに用いられるIntel Xeon CPU向けのもので、コンパイラーのバージョンから、影響を受けるのはほとんどが第4世代Intel Xeonプロセッサー「Sapphire Rapids」だとみられます。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by logc_nt

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