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爆弾&ハンマーで鉄板をぶっ飛ばす400年以上の歴史を持つ世界有数の危険なお祭り「フェスティバル・オブ・エクスプローディング・ハンマー」


メキシコのサン・ファン・デ・ラ・ベガで毎年開催されている爆弾とハンマーを使って鉄板を爆発させるという謎のお祭り「フェスティバル・オブ・エクスプローディング・ハンマー」について、世界中のユニークな場所や食べ物、イベントなどを紹介するメディア・Atlas Obscuraがまとめています。

Festival of the Exploding Hammers – San Juan de la Vega, Mexico - Atlas Obscura
https://www.atlasobscura.com/places/the-festival-of-exploding-hammers-san-juan-de-la-vega-mexico


17世紀、金持ちから金銭を盗み、貧しい人々に分け与える「メキシコのロビン・フッド」とも呼ばれた義賊のサン・ファンティトは、裕福な地主との争いに巻き込まれました。詳細はあいまいではあるものの、毎年2月にサン・ファン・デ・ラ・ベガで開催されているフェスティバル・オブ・エクスプローディング・ハンマーは、このサン・ファンティトと裕福な地主との争いを再現したお祭りだとAtlas Obscuraは記しています。なお、サン・ファンティトと地主のどちらが爆弾付きのハンマーを所有していたのかは定かではないそうです。

2022年に開催されたフェスティバル・オブ・エクスプローディング・ハンマーの様子を撮影した動画がYouTube上で公開されています。

INSIDE Mexico's DANGEROUS Exploding Hammer Festival 2022 - YouTube


ハンマーを大きく振りかぶって、地面に置かれた鉄板に叩きつけます。


爆発で大きな煙が巻き起こります。


お祭りで使用されるのは「ハンマーに自家製の爆竹をくくりつけたもの」です。フェスティバル・オブ・エクスプローディング・ハンマーでは若い男性たちが朝から晩まで爆弾付きのハンマーを鉄板に叩きつけ、観衆を沸かせています。


砂煙で挑戦者の姿が見えなくなってしまうこともしばしば。


煙の中から吹き飛ぶように姿を現す男性。


爆薬の使用量が増えれば増えるほど煙は巨大化していきます。


2人で仲良くハンマー


フェスティバル・オブ・エクスプローディング・ハンマーについて、Atlas Obscuraは「世界で最も危険なお祭りのひとつです。2007年には17人の見物人が軽傷を負っており、2014年には50人もの見物人が爆発で発生した破片で負傷を負っています」と説明しています。ただし、見物人まで破片が飛んで怪我をさせてしまうのは、参加者によるハンマーの振り下ろしが失敗した結果がほとんどであり、負傷率はかなり低い模様。


お祭りで使用する爆竹はこんな感じ。手のひらサイズで、ちょうど単三電池くらいのサイズ感。なお、お祭りでは爆発物の使用が許可されているそうです。


これをハンマーにガムテープなどで取り付けるだけです。


参加者ごとに爆竹の使用量はかなり違うようで、トンデモナイ量の爆竹をハンマーに取り付けた猛者もいます。


ハンマーを振り下ろす男性


爆竹の量がすさまじかったため、男性は完全に煙の中に飲み込まれてしまいました。


17世紀から400年以上にわたり行われてきたフェスティバル・オブ・エクスプローディング・ハンマーには、毎年何万人もの人々が参加・観戦に訪れるそうです。地元警察や医療従事者も怪我人や不測の事態に備えるべく毎年駆り出される模様。


街中でもハンマーで爆竹をプチっと潰す参加者たち。


カラフルに装飾された街並み。


参加者たちはマイハンマーを持ってサン・ファン・デ・ラ・ベガを訪れます。


街の中心部から歩いて20分ほどの周囲には何もない畑で祭りは行われます。


爆発の勢いが強すぎてハンマーが吹っ飛ぶこともしばしば。爆発で吹き飛んだ小石などで顔や体に傷がつくこともしばしばです。


参加者をよく見てみると、耳栓をしているのがわかります。


メキシコの観光ガイド的な動画を投稿しているToddsMexicoも、お祭りに参加する模様。使用するのは地元住民が手作りした爆竹2個。この爆竹は塩化硫黄5kgに塩素酸塩0.5kgを混ぜて作った火薬で作られているそうです。地元の住民は手作りの火薬が最高の爆発を見せるか確認するため、自家製火薬を何度も爆発させながら材料の配合比率を調整する模様。


爆竹2個だと爆発の規模はこのくらい。


「岩の表面で爆発したけど離れていたので小石などで怪我をすることはなかったよ」と語っています。


なお、フェスティバル・オブ・エクスプローディング・ハンマーには小さな子どもの参加者もいます。


Atlas Obscuraはフェスティバル・オブ・エクスプローディング・ハンマーについて、「笑えるほど危険であることは間違いありませんが、深刻な負傷を負う確率は統計的に見てもそれほど高くありません」と記しています。

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in 動画, Posted by logu_ii

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