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任天堂が「パルワールド」のポケモンMODの動画を著作権侵害申請して削除、制作者は「当面はMODをリリースしない」


Steamで同時接続プレイヤー数130万人を記録するなど話題となっているオープンワールド・サバイバルクラフトゲーム「パルワールド」で、作中に登場するキャラクターをポケモンに改造したMODの動画が任天堂の申請により削除されたことが報じられました。

Palworld Pokémon Mod Hit With Nintendo DMCA
https://kotaku.com/palworld-pokemon-mod-nintendo-dmca-toastedshoes-1851188559

Nintendo goes after the Palworld Pokémon modder - The Verge
https://www.theverge.com/2024/1/23/24047854/nintendo-palworld-pokemon-mod-youtube-dmca

パルワールドのキャラクターをポケモンに変更する改造MODについては、以下の記事を読むとよくわかります。

「パルワールド」にポケモンを登場させるMODを作った人が出現 - GIGAZINE


このMODは、2024年1月22日に制作者の一人であるYouTuberのToastedShoes氏が公開したものです。ToastedShoes氏はこのMODのリリースを予告する短いティザームービーをX(旧Twitter)に投稿しましたが、その後再生することができなくなりました。なお、動画はInternet Archiveで保存されているので、見たい場合はこのリンクから閲覧することができます。

ゲーム系ニュースサイト・Kotakuによると、Xの動画が再生できなくなったのは、任天堂からデジタルミレニアム著作権法(DMCA)による削除申請が行われたからだとのこと。ToastedShoes氏は冗談半分に「任天堂のお迎えが来ました。どうか私のことを記憶にとどめ、私のために祈ってください」とポストしました。


ToastedShoes氏は、Xでの投稿の後にMODの長尺ムービーをYouTubeで公開しましたが、これも削除申請を受けて再生できなくなりました。記事作成時点では、「動画を再生できません この動画には Nintendo さんのコンテンツが含まれているため、著作権上の問題で権利所有者によりブロックされています」と表示されます。


上記の表示の前に一瞬だけ表示される本来のサムネイルは、以下のように泣いているピカチュウにサトシが銃を突きつけるというものでした。


IT系ニュースサイトのThe Vergeによると、このムービーはポケモンを強制労働させたり、巨大なエレブーに乗ったロケット団のムサシへと変更された最初のボスに勝ち目のない戦いを挑ませたりする内容だったとのこと。

また、MODにより主人公はアニメのサトシに変更されており、声も海外版アニメでサトシの声を担当しているサラ・ナトチェニー氏によく似た音声に変更されていましたが、サトシが作中で言ったことがない「昨日大酒を飲んだみたいだ」というセリフがあることから、ナトチェニー氏の声をサンプリングしたものではないと指摘されていました。これについてKotakuがToastedShoes氏に問い合わせたところ、ToastedShoes氏は匿名の声優が提供した音声だと回答しました。

MODに関するムービーが著作権侵害の申請により削除されたことを受けて、ToastedShoes氏は「このMODをどこで手に入れられるか、といった問い合わせが殺到しています。無料公開したいのは山々ですが、任天堂が前のツイートでDMCAを送信したため、当分の間、私たちは慎重になりたいと思います」と投稿して、MODの公開を控える考えを示しました。

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in ゲーム, Posted by log1l_ks

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