ソフトウェア

「Nearby Share」が「Quick Share」に名称変更などCES 2024で発表されたAndroidの新情報まとめ


2024年1月10日から開催されているテクノロジー見本市「CES 2024」にて、GoogleからAndroidの新情報が公開されました。

Google at CES 2024: New Android features and updates
https://blog.google/products/android/ces-2024-android-updates/

◆Nearby ShareがQuick Shareに
Android端末同士でファイルをやりとりするシステムに「Nearby Share」というものがあります。一方でSamsungは独自にGalaxy製品同士でファイルをやりとりする「Quick Share」というシステムを導入していて、ブランドが2つあることでGalaxyユーザーに混乱が生じていました。

今回、GoogleはSamsungと提携してNearby ShareをQuick Shareへ統合し、全ユーザーへ展開することを明らかにしました。

今後、Nearby ShareはQuick Shareへと名前を変え、既存のNearby Share対応端末向けに導入される予定です。


◆ファスト ペアリングがChromecast with Google TVに拡大
通知をタップするだけでBluetoothデバイスと簡単に接続できる「ファスト ペアリング」が、2024年2月にChromecast with Google TVへ導入される予定です。また、2024年後半にはさらに多くのGoogle TVデバイスへ拡大される予定とされており、Bluetooth対応ヘッドホン・スピーカーとTVとの接続がさらに楽になると説明されています。


◆キャスト機能の拡大
Googleのミラーリングデバイス「Chromecast」を使うと、スマートフォンの画面をTVに映したり、ただのモニターでYouTubeの動画を見たりすることができます。今回、TikTokがChromecastに対応し、TikTokアプリからChromecastへ直接接続できるようになったことが明らかにされました。


加えて、SpotifyやYouTube Musicで再生している曲をPixelスマートフォンからPixel Tabletへ受け渡す機能も2024年内に導入される予定です。


また、LGのTVシリーズなど、Chromecastを内蔵したデバイスが今後ますます発売される予定であることも告知されています。

◆スマートホーム規格「Matter」への支援
スマートホームデバイスの増加に伴い、異なるメーカーのデバイスをひとつのアプリで操作できるようにするなどの相互運用性を確保する試みがなされてきました。この一環として導入された通信規格が「Matter」です。

CES 2024にてGoogleは「より多くの家庭がMatterに対応できるよう支援している」という点をアピールし、将来的にはLGのテレビと一部のGoogle TV、その他のAndroid TV OSデバイスが、Google Homeのハブとして機能するようになると発表しました。

これにより、Nest Hub、Nest Mini、または互換性のあるテレビがあれば、Matterデバイスをホームネットワークに追加し、Google Homeアプリでコントロールすることが簡単にできるようになります。


◆Android Auto
Android Auto」は自動車内で活用できるAndroid機能の総称です。今後、Android Auto対応の電気自動車、最初はフォード・マスタングMach-EおよびF-150 Lightningに自動車のバッテリー残量をリアルタイムでGoogle Mapに表示する機能が導入され、バッテリー残量に応じて充電スポットへ案内するナビゲーションや、車両に応じた充電時間の予測などを行ってくれるようになります。

このほか、日産やリンカーンなどGoogleと提携した一部の自動車でGoogle マップをディスプレイに直接表示する機能が今後追加されるほか、スマートフォンで計画した旅程を自動車のGoogle Mapに直接送信することもできるようになるとのことです。


◆おまけ:SamsungのSmartThings Map View
スマートホームデバイスに関連して、SamsungはCES 2024でスマートホーム用のマッピングシステム「SmartThings Map View」を公開しました。


これは自宅のインタラクティブな間取り図を作成することができるもので、スマートホームガジェットを部屋のどこに設置しても、ワンタップで簡単にモニタリングやコントロールができるという機能です。このマップからすべてのデバイスの稼働状況を確認したり、アイコンをタップするだけでオン・オフを切り替えたりすることができるため、操作が効率化されると説明されています。

Samsung just perfected the way you access your smart home devices at CES 2024 — and Apple, Google, and Amazon needs to copy it | Tom's Guide
https://www.tomsguide.com/news/samsung-just-perfected-the-way-you-access-your-smart-home-devices-at-ces-2024-and-apple-google-and-amazon-needs-to-copy-it

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
AmazonがIoT標準のMatterをベースに動画をストリーミングできるオープンプロトコル「Matter Casting」を発表 - GIGAZINE

14インチOLEDディスプレイ2画面を備えたノートPC「Asus Zenbook Duo」などAsusのCES 2024発表内容まとめ - GIGAZINE

PS5のDualSenseコントローラーで遠隔操縦できる電気自動車「AFEELA」のプロトタイプをソニーとホンダが共同開発 - GIGAZINE

フォルクスワーゲンが対話型AI「ChatGPT」を車載音声アシスタントに統合すると発表 - GIGAZINE

Intel Core Ultra Hシリーズ&リフレッシュレート120HzのOLEDディスプレイを搭載したノートPC「Acer Swift X 14」が登場 - GIGAZINE

MSIが携帯ゲーミングPC「Claw」を発表、Intel製プロセッサ「Core Ultra」を搭載しAAAゲームをスムーズに動かせる - GIGAZINE

ASUSがゲーミングスマホ「ROG Phone 8」を発表、Snapdragon 8 Gen 3やワイヤレス充電を搭載して約16万円から - GIGAZINE

ソニーが4K有機EL搭載のXRヘッドセットを発表、2024年後半発売予定のプロ向けXRコンテンツ制作システム - GIGAZINE

HPが14インチゲーミングPCとして世界最軽量の「OMEN Transcend 14」を発表 - GIGAZINE

in ソフトウェア, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article here.