Googleが1000億円超をGoogle Playの独占禁止法違反訴訟で支払うと発表
現地時間の2023年12月19日、Googleがモバイルアプリストア・Google Playに関する独占禁止法違反訴訟で和解に達しました。Googleは和解金として7億ドル(約1000億円)を支払うと発表しています。
Reaffirming choice and openness on Android and Google Play
https://blog.google/outreach-initiatives/public-policy/reaffirming-choice-and-openness-on-android-and-google-play/
Google says it will pay $700M as a part of Play Store dispute settlement | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/12/18/google-says-it-will-pay-700m-as-a-part-of-play-store-dispute-settlement/
All the changes coming to Google Play and sideloading following $700M settlement | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/12/19/all-the-changes-coming-to-google-play-and-sideloading-following-700m-settlement/
Google to pay $700 million and make tiny app store changes to settle with 50 states - The Verge
https://www.theverge.com/23994177/google-states-ag-google-play-antitrust-settlement
2021年7月、GoogleがAndroidアプリを配布する方法を事実上Google Playのみに限定していることは独占禁止法違反にあたるとして、アメリカの36の州とコロンビア特別区(ワシントンD.C.)の司法長官が訴訟を提起しました。
「GoogleのPlayストアは手数料を取り過ぎ」と36の州とワシントンD.C.から訴えられる - GIGAZINE
Googleは2023年9月にこの訴訟で暫定的な和解に達しており、2023年12月19日に和解の詳細を発表しました。Googleは消費者の利益として分配される和解基金に6億3000万ドル(約900億円)を支払い、各州が使用する基金に7000万ドル(約100億円)を支払う予定です。
Googleは2022年11月にユーザー選択型決済プログラムの試験運用を開始しましたが、和解の一環としてこのプログラムをアメリカ国内で拡大することも発表しています。Googleによると、開発者は顧客が選択した決済方法に基づいてアプリ内でかかるさまざまな費用を請求可能となるそうです。
また、GoogleはAndroidにおけるサイドローディングプロセスをさらに簡素化するとも発表しています。これに伴い、Googleはアプリのサイドローディングによる潜在的なリスクについてユーザーに知らせるための文言を更新するとも述べました。
記事作成時点ではAndroidでアプリをサイドローディングしようとすると、警告テキストを含むポップアップ通知が表示されます。このポップアップにより、ユーザーは不明なソースからアプリをインストールするための設定画面に移行可能です。今回の和解の一環としてGoogleはこれらの画面を統合する必要があります。なお、新しいサイドローディングプロセスをGoogleは最低でも5年間維持する必要がある模様。
Here's how Google will simplify sideloading in Android.
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) December 19, 2023
As part of a proposed class action lawsuit settlement, Google said it will revise the default sideloading flow in Android. Here's exactly what they're changing:
1) The pop-up with the text "For your security, your phone… pic.twitter.com/ao3YoqeUMN
他にも、GoogleはAndroidでサードパーティーアプリストアを許可しており、スマートフォンのOEMメーカーが独自のアプリストアをプリロードできるようにしています。Googleはこの取り組みも拡大していく予定であると発表しており、「少なくとも7年間はサードパーティーアプリストアを含むさまざまな方法を通じ、Google Play以外からのAndroidアプリのインストール」をサポートします。また、Android 14ではすでにAPIを介したサードパーティーアプリストアの制御機能も強化されています。
なお、Googleが独占禁止法に違反しているとして独自に訴訟を起こしているEpic Gamesは、今回の和解について「今回の訴訟は消費者や開発者に真の救済を与えるものではなく、1回限りの支払いを受けるだけです」と指摘しています。
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in モバイル, ソフトウェア, Posted by logu_ii
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