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イーロン・マスクの人工知能スタートアップ「xAI」が1470億円の資金調達を目指すと当局に申請


イーロン・マスク氏が設立した人工知能スタートアップのxAIが、最大10億ドル(約1470億円)の資金調達を進めていることが、規制当局に提出された申請書類により判明しました。

Elon Musk is raising money for his AI company X.ai
https://www.axios.com/2023/12/05/elon-musks-xai-aims-to-raise-1-billion


Elon Musk's AI startup — X.AI — files to raise $1 billion
https://www.cnbc.com/2023/12/05/elon-musks-ai-startup-xai-files-to-raise-1-billion-.html


証券取引委員会(SEC)に提出されたフォームDという書類によると、xAIは既に最大10億ドルの目標額のうち1億3467万9312ドル(約198億2000万円)を匿名の投資家4人から集めているとのこと。最初の株式の売却は2023年11月29日に実施されました。

SECのフォームDは、専らベンチャーキャピタルの資金調達に使われる簡易な申請様式で、xAIの資金の流れについてはマスク氏が11月19日にSNSに投稿した「Xの投資家がxAIの25%を所有します」という短文の他にはほとんどわかっていません。


イーロン・マスク氏が2023年7月に設立を発表したこのxAIは、「宇宙の真の姿を理解する」ことを目指すと公式サイトに書かれています。

xAIはその後、SF小説「銀河ヒッチハイク・ガイド」をモデルにして作られた、センシティブな話題を含むあらゆる質問に回答することが可能なAI「Grok」や、Grokの開発に使われた統合開発環境である「PromptIDE」などをリリースしています。

イーロン・マスクがChatGPTのライバルAI「Grok」を発表 - GIGAZINE


xAIの当面の目標は、同氏が2015年に設立に携わり、その後2018年に取締役から退任したOpenAIに対抗することです。マスク氏は2023年4月にもAIの開発に欠かせないGPUを大量に買い込んだことが報じられているほか、9月にはX(旧Twitter)のデータをAI開発のトレーニングに使うことが規約に盛り込まれており、今回の資金調達によりChatGPTの猛追を目指す動きが一段と加速すると見られています。

この件を最初に報じた海外メディアのAxiosは、「提出書類には、『発行者は売却残額に関する売買について拘束力を持つ、法的強制力のある契約を締結した』と記載されており、これは既に必要な全額を調達した可能性があることを示唆しています」と指摘しました。

xAIはメディアからのコメントの要請に応じませんでした。

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in ネットサービス, Posted by log1l_ks

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