メモ

NVIDIAのジェンスン・フアンCEOが「GPUを日本へ優先的に供給したい」と発言


半導体大手のNVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、AIを活用したGPUの需要に応えるため、日本の企業と提携して日本に半導体工場のネットワークを構築すると述べました。また、フアンCEOは岸田文雄首相と会談し、「NVIDIA製GPUを日本に向けて優先的に供給していくために最善を尽くす」と語ったことが報じられています。

Nvidia Plans Network of Chip Plants in Japan to Meet AI Demand - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-12-05/nvidia-plans-network-of-chip-plants-in-japan-to-meet-ai-demand


Nvidia CEO says he will try to prioritise Japan for AI processors | Reuters
https://www.reuters.com/technology/nvidia-ceo-says-he-will-try-prioritise-japan-ai-processors-2023-12-04/


エヌビディア創業者が岸田首相と面会 “必要な半導体を供給” | NHK | 半導体
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231204/k10014277881000.html

AI向けのハードウェア市場では、AI向けプラットフォームやツールを提供しているNVIDIAが大きなシェアを占めています。AIの技術進歩が目覚ましい中、NVIDIA製GPUの需要は世界的に高まっており、供給不足となっています。


フアンCEOは2023年12月4日に日本の首相官邸で岸田首相と会談。フアンCEOは記者団に対し、岸田首相から「GPUをできるだけ多く供給してほしい」と要請があったことを明らかにし、「GPUの需要は非常に高いが、GPUに対する日本の要件を優先するため全力を尽くすと首相に約束した」と語りました。

日本政府は半導体インフラの再構築とAI戦略を急ピッチで進めており、経済産業省は2023年度の補正予算案で、2023年11月には半導体や生成AI開発の支援に2兆円を充てる計画を発表しました。この2兆円の予算は、半導体ファウンドリのTSMCの工場招致や日本の半導体企業・Rapidusの支援などに使われる予定です。

半導体や生成AI開発に2兆円、経産省の補正予算案 - 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA080VY0Y3A101C2000000/


フアンCEOは西村康稔経済産業大臣との会談冒頭のあいさつで、「日本は独自のAIを開発するためのあらゆる技術的専門知識と産業能力を有しています」と述べており、日本の企業と提携して日本に半導体工場のネットワークを構築すると語りました。

さらにフアンCEOは「日本のような国は独自のデータを所有し、独自のAI向上を構築し、独自のAIを生成する必要があることに気付きつつある」ともコメントしています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「日本はAI技術の開発に全力を尽くそうとしている」という指摘、日本は何が違うのか? - GIGAZINE

日本やアメリカなど18カ国がAIの安全開発ガイドラインを共同発表 - GIGAZINE

4000億円の支援で世界最大の半導体ファウンドリ「TSMC」が日本に新工場を建設、アメリカにもSamsungが新工場建設へ - GIGAZINE

画像生成AIの著作権問題について海外や日本ではどのように解釈されているのか? - GIGAZINE

日本は再び世界的な半導体チップ競争の舞台へと復帰しつつある - GIGAZINE

in メモ,   ハードウェア, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.