ハードウェア

第3世代Starlinkアンテナ&ルーター登場、自動調整機能非搭載で手動調整の必要あり


SpaceXの人工衛星インターネットアクセスサービス「Starlink」専用アンテナおよびルーターの第3世代製品が登場しました。前世代のモデルはアンテナにモーターが付いていて角度を自動で調整してくれましたが、第3世代アンテナは手動で調整する必要があります。

Starlink Specifications
https://www.starlink.com/specifications?spec=4

New Starlink Gen 3 Dish Launched, With A Few Surprising Changes - Starlink Hardware
https://www.starlinkhardware.com/starlink-gen-3-dish-launched/

4x Faster Wi-Fi Speed? Hands-On With The New Starlink Gen 3 Router - Starlink Hardware
https://www.starlinkhardware.com/starlink-gen-3-router-review/

第3世代アンテナの形状はこんな感じ。平たいアンテナから直接スタンドが生えている形状です。サイズは縦594mm×横383mm×厚さ39.7mm。スタンドを含めた重量は3.2kgです。


スタンドは折りたたみ&取り外し可能。


別売りのアダプターを付けてパイプなどとつなげることができます。


第2世代のアンテナはこのような形状でした。アンテナからパイプが突き出していて、その下にスタンドが付く形。サイズは縦513mm×横383mm×厚さ343mmで、スタンドを含めた重量は4.7kgです。


第2世代のアンテナにはモーターが内蔵されていて、角度が自動で調整されます。

「Starlink」のアンテナを電源につなぐと自動的に天井を向く - YouTube


一方の第3世代アンテナにはモーターがないため、角度を手動で調整する必要があります。


このほか、消費電力が第2世代の50-75Wから75-100Wに上がったこと、視野が100度から110度に広がったこと、防水・防じん規格がIP54からIP67に向上したことなどの変更が加えられています。


第3世代ではケーブルとアンテナも刷新されました。まず、ケーブルは第1世代で採用されていたRJ45コネクタ(LANケーブルと同型)が再び採用され、取り回しが大幅に向上しています。


第2世代では、Starlink独自の形状が採用されたケーブル、俗に言うSPX(SpaceX)ケーブルが使われていたため、市販のケーブルで代用不可などの制約がありました。


第3世代のルーターは、第2世代のWi-Fi 5&デュアルバンドからWi-Fi 6&トライバンドへ進化。第2世代にはなかった物理リセットボタンが追加され、単色でしか発光しなかったLEDライトが白・赤・紫の3色で発光するようになりました。


また、電源が独立。


背面に新たに外部接続用のイーサネットポートが2つ配置されました。


一番左のポートがアンテナと接続するためのポート、中央2つが追加ポート、一番右が電源接続用のポートです。


第2世代ルーターのポートには、電源ポートとアンテナ接続用のポート、2つしかありませんでした。


第1世代(左)、第2世代(中央)、第3世代(右)のルーターの見た目はこんな感じ。第3世代ルーターは、第2世代ルーターのメッシュノードとして機能します。


第3世代キットの価格や発売日は不明。ニュースサイトのStarlink Hardwareによれば、第3世代キットは招待メールを通じて少数の選ばれた顧客に提供されているとのことです。

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in ハードウェア, Posted by log1p_kr

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