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ポケモンのプロゲーマーの80~90%が不正改造されたポケモンを使用しているという告白


世界的に人気の高い「ポケットモンスター」シリーズは、プレイヤー対戦の世界大会も行われており、試合に出て賞金を得るプロゲーマーも存在しています。しかし、「プロのポケモンプレイヤーの8~9割が違法に改造されたポケモンを使っている」とプロゲーマーが告白したと、ゲーム関連ニュースサイトのgameland.ggが報じています。

Pro Pokemon player says "80-90%" of Pokemon pros are hacking
https://gameland.gg/pro-pokemon-player-says-80-90-of-pokemon-pros-are-hacking/


gameland.ggに証言したのは、ポケモンのプロゲーマーグループ・VGCに所属するブレイディ・スミスさんです。スミスさんは2016年から公式イベントでプレイしており、地方のチャンピオンシップで2回優勝、2022年度のポケモンワールドチャンピオンシップスでは17位にランクインしたプレイヤーでした。

しかし、2023年のポケモンワールドチャンピオンシップスで、スミスさんは不正改造されたポケモンを使用したとして出場停止処分を受けてしまったとのこと。スミス氏は「これまで運営は不正改造されたポケモンの使用を本格的に取り締まってきませんでしたが、ようやく取り締まるようになりました」と述べています。


もちろん公式大会では、使用するポケモンが不正改造かどうかのチェックは行われています。2023年のポケモンワールドチャンピオンシップスではこの不正改造チェックのプロセスが改善され、出場選手の3人に1人がトーナメント出場停止になったそうです。

しかし、スミスさんは「トップレベルのプレイヤーの80~90%は、自分のポケモンを不正改造しています。これは企業秘密ですが、『知っている』人なら誰でも知っていることです」と述べており、運営がより徹底した不正改造チェックを行っていれば、出場停止処分を受けた選手はもっと多かっただろうとしています。

ポケモンのセーブデータを操作できるソフトウェアを開発するKaphotics氏は、ポケモンワールドチャンピオンシップスに出場したチームを含む、高レベルのプレイヤーが使うポケモンを分析しました。

Kaphotics氏は高レベルプレイヤーが所有するポケモンが不正改造されている割合を、国別にまとめています。英語圏では不正改造されていないポケモンの割合(%legal)が47%で、半数以上のポケモンが不正改造されていたことが判明。


Kaphotics氏は、2023年のポケモンワールドチャンピオンシップスで優勝した木村昌平選手も不正改造されたモロバレルを使っていたと主張しています。


スミスさんは「ポケモンの競技シーンで不正改造されたポケモンがよく使われるのは、競技用チームのポケモン育成に信じられないほどの時間がかかるからです」と述べています。スミスさんはさらに「私たちは他のプレイヤーと戦うことが好きなのであって、自分の育てたポケモンをチームに入れることには興味がありません。ポケモンを育てなければならないというハードルは、新規プレイヤーがゲームに参加することを妨げており、ベテランのプレイヤーには苦痛なのです」と主張しました。

なお、スミスさんはコーチングはこれまで通り請け負うものの、しばらくはポケモンのプロ競技シーンには参加せず、今後の予定は未定だとしています。

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in ゲーム, Posted by log1i_yk

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