Microsoftのサティア・ナデラCEOが「Windows Phoneや携帯電話事業からの撤退は間違いだった」と認める

Microsoftは2010年から「Windows Phone」と呼ばれる、スマートフォン向けOSやハードウェアの開発や提供を行っていました。しかし、Windows Phoneは後継の「Windows 10 Mobile」を最後に2019年にサポートが終了しています。そんなWindows Phoneについて、Microsoftのサティア・ナデラCEOが「携帯電話事業からのMicrosoftの撤退はもっとうまくできたはずだ」と語っています。

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https://www.theverge.com/2023/10/24/23930478/microsoft-ceo-satya-nadella-mobile-windows-phone

Microsoftは2010年2月に、AppleのiOSやAndroidの対抗馬としてスマートフォン用OSの「Windows Phone 7」を発表しました。Windows Phone 7では、Microsoftの音楽プレーヤー「Zune」がサポートする音楽や動画の再生が可能なほか、Xbox Liveで配信されているゲームもプレイすることができました。

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その後Microsoftは、Windows Phoneのアップデート版である「Windows Phone 8」や「Windows Phone 8.1」などをリリースしましたが、iOSやAndroidのシェアを上回ることができず、2017年7月11日にWindows Phone 8.1のサポートが終了しています。

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また、Windows Phoneの後継OSとして、デスクトップ版「Windows 10」と統一したプラットフォームにすることで、共通のアプリを動かすことが可能な「Windows 10 Mobile」も2015年から配信されていましたが、2019年12月10日にサポートが終了し、その後Microsoftはスマートフォン用OSの配信を行っていません。

海外メディアのBusiness Insiderとのインタビューの中で「後悔している戦略上の失敗や間違った決定は？」と尋ねられたナデラ氏は「私がCEOに就任してから最も難しかった決定の一つは『携帯電話事業からの撤退』でした。今思うと、PCやタブレット、スマートフォン間の機能や連携を再発明することで、Windows Phoneや携帯電話をより良く機能させることができたのではないかと思います」と述べています。

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Microsoftのモバイル事業について失敗を認めたのはナデラ氏が初めてではありません。2019年にMicrosoftの元CEOであるビル・ゲイツ氏は「MicrosoftがAndoidに負けたことはMicrosoft史上最大の失敗でした」とコメント。さらにスティーブ・バルマー元CEOも2013年に「Microsoftの2000年代前半はPC向けWindowsの開発に集中しすぎて、スマートフォンのような新しいデバイスに人員を再配置することができませんでした。私はそのことを最も後悔しています」と述べ、競合サービスであるiOSやAndroidへの対応が遅れたことを認めています。

Windows Phoneのサポートを打ち切ったMicrosoftはその後、iOSやAndroid向けのアプリ開発に尽力しており、記事作成時点では、iPhoneやAndroidスマートフォンをWindows搭載PCと連携するための「Phone Link」アプリやスマートフォン向けOfficeアプリなどが配信されています。

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