GoogleがAndroidのゲームアプリをWindowsでプレイするためのエミュレーターを開発中

Googleが2022年以降のタイミングで、Android向けのゲームアプリをWindows搭載のPCでもプレイできるすることを計画していることがわかりました。

Google is bringing Android games to Windows in 2022 - The Verge
https://www.theverge.com/2021/12/9/22827037/google-android-games-windows-pc-google-play-games

Google Play Games app brings Android gaming to Windows - 9to5Google
https://9to5google.com/2021/12/09/google-play-games-windows/

GoogleでAndroidおよびGoogle Playのプロダクトディレクターを務めるGreg Hartrell氏が、海外メディアのThe Vergeに対して「2022年以降、プレイヤーは多くのデバイスでお気に入りのGoogle Playゲームをプレイできるようになります。スマートフォン、タブレット、Chromebookだけでなく、間もなくWindowsでもシームレスにゲームのプレイが可能になります。Googleが構築したこの製品(AndroidのゲームアプリをWindowsでプレイできるようになるアプリ)により、多くのノートPCやデスクトップで最高のGoogle Playのゲームをプレイできるようになります。プレイヤーがお気に入りのAndroidゲームをさらに楽しめるように、プラットフォームの拡張ができることをうれしく思います」と語り、Android向けに開発されたゲームアプリをWindowsでもプレイできるようにするためのアプリを開発していることを明かしました。

また、Googleの広報担当者であるAlex Garcia-Kummert氏は、The Vergeに対して「AndroidのゲームアプリをWindowsでプレイするためのアプリ」はGoogleが独自に開発したものであると伝えています。どのようなテクノロジーを使用したアプリなのかは記事作成時点では不明ですが、クラウドゲーミングテクノロジーを用いたものではなく、あくまでPCのローカルで動作するアプリとなるとHartrell氏は説明しています。

Hartrell氏は「Googleが配布するネイティブのWindowsアプリであり、Windows 10以降をサポートします」と語っており、Windows 11には依存していないと説明しています。Windows 11には「Androidアプリがそのまま利用可能になる機能」が実装される予定ですが、Googleが今回明らかにした「AndroidのゲームアプリをWindowsでプレイするためのアプリ」はこの機能とは異なるものになるというわけです。

AndroidアプリをWindows 11上で動かすテストがベータチャンネルでスタート - GIGAZINE

「Windows 11上でAndroidアプリを実行できる機能」は、Microsoftが独自に開発している機能であり、Googleと共同で開発したものではありません。Microsoftは「Windows 11上でAndroidアプリを実行できる機能」の登場に備え、Amazonと提携してWindowsユーザーがAmazonアプリストアからAndroidアプリをインストールできるように計画中ですが、公式アプリストアであるGoogle Playには記事作成時点では非対応です。

そのため、Windows 11でプレイできるAndroidゲームアプリの数は限られたものとなるはずだったのですが、Googleが独自の「WindowsでAndroidゲームをプレイできるようになるアプリ」を発表したことで、より多くのゲームがWindowsでプレイできるようになる可能性があります。

なお、この他にAndroid向けのゲームアプリをWindowsでプレイする方法としては「BlueStacks」があります。BlueStacksは完全無料で使えるクラウドゲームサービスで、ブラウザ上から利用することも可能です。