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X(旧Twitter)が新しい「広告とは明示されない」広告フォーマットを導入し混乱広がる


イーロン・マスク氏のもと大きな変化を続けるX(旧Twitter)が、新しい広告フォーマットを展開していることが、ユーザーやメディアの報告により明らかになっています。この新しい広告フォーマットでは、投稿が広告か否かが明示されておらず、いいねやリポストもできない代わりに、ユーザーアイコンや投稿をクリックすると広告サイトへ飛ばされてしまうそうです。

X rolls out new ad format that can't be reported, blocked | Mashable
https://mashable.com/article/twitter-x-new-clickbait-ad-format


Xが奇妙な新しい広告フォーマットを導入し始めていると、複数のユーザーが指摘しています。この広告フォーマットはX製品の中で最も透明性の低い製品であると海外メディアのMashableは指摘しており、「こういった広告を展開しているということは、Xが広告主の誘致にどれだけ苦労しているかを表しているように思えます」とも述べました。

複数ユーザーがXで発見した新しい広告フォーマットは、Xの「おすすめ」フィード上に表示されており、これまでの広告ポストとは異なり「いいね」したり「リポスト」したりすることはできない模様。また、広告ポストであることも明示されておらず、ポストを投稿したアカウントも表示されず、投稿者のアカウント部分には広告に含まれる写真の一部が表示されるのみです。そのため、ユーザー視点では誰が掲出した広告かは一切わからないようになっています。

以下のポストが新しい広告フォーマットを採用した投稿の一例。投稿には「これは信じられないように思えますが、ドバイでは毎日起こっていることです」と書かれており、広告かどうかすらわからないような内容ですが、ポストやアカウントアイコンをクリックすると、独自の広告が掲載されまくっているサードパーティーのコンテンツミルウェブサイトに誘導されるようになっているそうです。


新しい広告フォーマットのポストの別の事例が以下。投稿には「耳鳴りに悩んでいるなら、最近の画期的な進歩を気に入ることでしょう」と書かれており、より広告チックな内容にはなっているものの、具体的にどういった商品の宣伝なのかや、どの企業による広告なのかなどは不明です。


MashableはX上で表示されるようになった新しい広告について、「一般的に、コンテンツファームサイトの投稿下部に表示されるクリックベイト広告のよう」と指摘。これらの広告には誰が投稿した広告なのかがわからなくなっており、投稿元のアカウントもユーザープロフィールなどが見えないようになっており、アイコンをクリックすると広告がまとめられた外部サイトに飛ばされてしまいます。Mashableはこれらの広告がXのモバイルアプリで配信されていることを確認していますが、ブラウザ版でも同様の広告が配信されているかは不明です。

また、YahooやTaboolaの競合他社であるRevContentの広告ネットワークを通じて全く同じ文言の広告が配信されていることを、Mashableは確認しています。Xの既存の広告管理画面ではこの新しい広告フォーマットを見つけることができなかったため、この新しい広告フォーマットはサードパーティーの広告プロバイダーにより配信されている可能性があると、Mashableは指摘しました。

X上でも複数のユーザーが新しい広告フォーマットを発見し、問題アリと指摘しています。

What even is this @X? On my Following feed, we now just have random posts with no username, not a specified ad, no mechanism to report or engage with…

This platform has been broken for a while but it feels utterly in shambles these days. pic.twitter.com/doeUjvXq3x

— Andrew Markowiak (@aMarkzzz)


別のユーザーは「おい、これは一体何だ?クリックできず、アカウント名もユーザー名もありません。広告でもないと主張しています」と新しい広告フォーマットを見つけて訝しんでいる様子。

dude what the fuck is this I can’t click on it there’s no account name there’s no username I’m screaming what the hell it’s not even an ad pic.twitter.com/l9yXPtwlqC

— eve ette ????🗡 (@lynxnoirs)


また、この新しい広告フォーマットでは、通常のポストや広告ポストの右上についているハンバーガーアイコンが存在しないため、広告を投稿するアカウントをミュートにしたりブロックしたりすることはできず、通常の広告ポストならできる「この広告が表示されている理由」や「広告を報告」といった機能を使うこともできません。通常の広告ポストとの最大の違いは、広告とXアカウントが紐づけられていない点です。


マスク氏がTwitterを買収して以来、Xは広告主を引き付けるのに苦労しており、マスク氏もXの広告収入が50%減少したことをぶっちゃけています。マスク氏は広告収入の減少を止めるため、アドテク企業と提携して利用可能な広告在庫を販売することに目を向けており、2023年9月には運用型広告の配信でGoogleと提携しています。

新しい「誰をターゲットにしているか不明な新しい広告フォーマット」が流通し始めた理由について、Mashableは「広告を見ている特定のユーザーが、現時点で広告を掲載しているどのブランドもターゲットにしていないことを意味している可能性があります。あるいは、Xに広告を掲載しているブランドが、現時点で広告費を使い果たしている可能性があります。また、これらのユーザーがブランドアカウントをブロックしている可能性もあり、ブロックしていなければ広告のターゲットに設定されていた可能性があります」と推測しています。

Mashableは「これらのユーザーにプラットフォームから直接広告が配信されない理由が何であれ、重要なのは、ユーザーが広告を見ていないということです。これは、Xが十分な広告スペースをブランドに直接販売できず、代わりに広告ネットワークから広告を配信する必要があることを意味しています。直接広告を販売することは、企業にとってはるかに多くの収益を生み出すことにつながるため、この種の広告フォーマットをXが利用すればXの広告収益が少なくなっていることを意味します」とも記しました。

なお、Xは2023年9月にも広告ポストからプロモーションタグが消えていることが指摘されていました。

X(旧Twitter)が広告ポストをプロモーションタグなしで表示していることが明らかに - GIGAZINE

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in モバイル,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logu_ii

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