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「X(旧Twitter)を有料化する」とイーロン・マスクが爆弾発言


Twitterを買収してXへとブランドを変更したイーロン・マスク氏が、Xの有料化を視野に入れていることを明かしました。全ユーザーにシステムの利用料を少額で請求する形で、マスク氏は「ボット軍団に対抗するため」と説明しています。

Musk says Twitter, now X, is moving to monthly subscriptions
https://www.cnbc.com/2023/09/18/musk-says-twitter-now-x-is-moving-to-monthly-subscriptions.html


Musk and Netanyahu blame “armies of bots” for spreading antisemitism on X | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2023/09/musk-and-netanyahu-blame-armies-of-bots-for-spreading-antisemitism-on-x/

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と行ったライブストリーミング対談の中で、マスク氏は「Xシステムの利用料を少額の月額料金で請求する方向に移行している」と語り、全ユーザーに料金の支払いを求める計画を立てていることを明らかにしました。さらに、同氏は「これがボットの問題を排除する唯一の方法です」と主張しています。なお、当該発言は以下のリンク先の34分43秒頃から確認できます。

One on one - A conversation with @elonmusk / X
https://twitter.com/i/broadcasts/1OwxWYaypapGQ


マスク氏は具体的な費用や移行時期については言及しませんでした。そもそも、本当に有料化されるかどうかも決まっていません。


マスク氏は対談でXのユーザー数についても明らかにし、同サイトには月間5億5000万人のユーザーがおり、毎日1億~2億件の投稿が生成されていると主張しています。

ネタニヤフ首相との話し合いは、人工知能(AI)のリスクと、AIがどのように規制されるかについて焦点が当てられていました。ニューヨーク・タイムズによると、この対談はマスク氏の提案で実現したものだったとのこと。マスク氏はAIについて「潜在的に最大の文明的脅威」と主張し、一方のネタニヤフ首相は「祝福に値する」と評価。これに加え、2人は反ユダヤ主義についての見解や、マスク氏がXでのヘイトスピーチにどう対処するかについても議論しました。

ネタニヤフ首相は「あなたの言論の自由へのコミットメントは知っていますが、反ユダヤ主義に反対していることも知っています。私が言えることは、憲法修正第1条の枠内で、反ユダヤ主義だけでなく、人々に対するあらゆる集団的憎悪を止める、あるいはできる限りそれを後退させる能力を見つけてほしいということです」と指摘。

マスク氏は、「どのようなグループであっても、攻撃することには反対です」としながらも、「言論の自由を守ることは、時として、自分の気に入らないことを言っている人を受け入れるということを意味します。しかし、だからといって、否定的なものを人々に押し付けるべきではありません」と述べ、Xのプラットフォームが「不愉快なもの」になるのを許すわけにはいかないと指摘しました。そのため、Xのプラットフォームはヘイトスピーチが検出された場合、それを除去するように努めているといいます。


こうした話し合いの中でネタニヤフ首相が「X上でヘイトスピーチを増幅するボット軍団を制限することは技術的に可能ですか」と尋ねたところ、マスク氏が前述の意見を持ち出し「Xユーザーに月額利用料を課すという戦略は膨大なボット軍団に対抗する唯一の方法です。サブスクリプションのお金が高ければ高いほどボットのコストは高くなり、ボットによるヘイトスピーチや誤報、その他の害を防ぐチャンスが増えます」と発言したとのこと。

マスク氏は「Xに包括的なコミュニケーションと金融業界全体を管理する機能を追加します」と述べており、特に送金機能に重点を置いた改革を施そうとしています。Xはアメリカ全土で送金事業を行うためのライセンスを取得しようとしており、記事作成時点ですでに8つの州から許可を得ています。

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in ネットサービス, Posted by log1p_kr

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