ハードウェア

ペットのネコがどこにいるかをリアルタイムで追跡可能なオープンソースのペットトラッカー「FindMyCat」


ペットのネコの位置情報をリアルタイムでチェックし、音を出して詳細な位置情報を特定したり、スマートフォンの画面上にネコの位置を矢印で表示したりすることができるというペットトラッカーが「FindMyCat」です。FindMyCatはオープンソースのペットトラッカーで、1度の充電で数カ月利用できるというバッテリー寿命の長さも特徴です。

FindMyCat - The Open-Source Pet Tracker
https://www.findmycat.io/


FindMyCat - The Open Source Pet Tracker | Launch Video - YouTube


FindMyCatを作成したのはパンプキンという名前のネコを飼っているサハーズさん。ペットトラッカーを自作した理由は、「既存のペットトラッカーの90%は、電子レンジで調理された冷凍食品を5つ星レストランの価格で提供しているようなものだから」だそうです。


特に問題となるのが、ペットトラッカーの「バッテリー寿命」「確実性」「クローズドソース」という3点。


そして、既製品の場合はサービスを継続利用するために有料のサブスクリプションサービスに加入しなければいけないなど、お金がかかるのも困った点です。


これらを解決するため、サハーズさんはオープンソースでFindMyCatの開発に取り組んでいます。重視したのは「バッテリーの寿命が長い(数カ月レベル)」「屋内でも屋外でも位置の追跡が可能」「リアルタイムでの位置追跡が可能」の3点。


これらの要素をすべて満たしたのがFindMyCatです。


最適化されたソフトウェア、超低電力のハードウェア、ペットが家にいるのか否かを判別するスマートテザー機能の組み合わせにより、バッテリー消費を極力抑えることに成功。これにより、FindMyCatは1度の充電で最大6カ月の単体動作が可能となっています。


アウトドア用の本格的なGPSチップとモバイル通信用のSIMカードスロットを搭載しており、これによりペットのネコがどこにいても位置を追跡することが可能。モバイル通信がある限り位置情報の送信ができます。


UIは以下の通り。「Find」ボタンを押すと位置情報の更新が可能で、「Sound」を押せばFindMyCat本体から音を鳴らすこともできる模様。


さらに、屋内では超広帯域(UWB)無線通信技術とBluetoothテクノロジーを駆使することで、ペットまでの正確な距離と方向を測定することが可能。


UWBはAppleの落とし物トラッカーであるAirTagにも採用されている無線通信技術で、FindMyCatの使い方もAirTagに非常に似ていることがわかります。

Appleの音を鳴らしたり方向を示したりして落とし物を見つける手助けをしてくれる「AirTag」を使ってみた - GIGAZINE


なお、FindMyCatはオープンソースで開発されており、GitHubのリポジトリではFindMyCatのソースコードや必要なハードウェアリストなどがまとめられています。

FindMyCat · GitHub
https://github.com/FindMyCat/

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in ソフトウェア,   ハードウェア,   生き物,   動画, Posted by logu_ii

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