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Appleが自社製5Gモデムチップ開発の遅れからQualcommとの契約を2026年まで延長、一体何が起きているのか?


半導体メーカーのQualcommが2023年9月11日、Appleと「2024年~2026年に発売するスマートフォンにQualcomm製の5G対応モデムチップを供給する」契約を締結したことを発表しました。

Qualcomm Announces Agreement with Apple for Chip Supply | Qualcomm
https://www.qualcomm.com/news/releases/2023/09/qualcomm-announces-agreement-with-apple-for-chip-supply


Apple (AAPL) Renews Qualcomm (QCOM) Deal in Sign Its Own Modem Chip Isn’t Ready - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-09-11/apple-aapl-renews-qualcomm-qcom-deal-in-sign-its-own-modem-chip-isn-t-ready


Apple Extends Deal With Qualcomm as Custom 5G Modem Delayed - MacRumors
https://www.macrumors.com/2023/09/11/apple-extends-deal-with-qualcomm-as-modem-delayed/

Qualcommは2023年9月11日、「2024年~2026年にAppleが発売するスマートフォンにQualcomm製の『Snapdragon 5Gモデム-RFシステム』を供給する契約をAppleと締結しました」と発表しました。この契約により、2024年に発売される見込みのiPhone 16シリーズや、2025年のiPhone 17シリーズ、2026年のiPhone 18シリーズにもQualcomm製モデムチップが使用されるとみられています。


一方でAppleはQualcommへの依存を減らすために、2019年7月にIntelのスマホ向けモデムチップ事業を買収し、5Gモデムチップの自社開発を推進してきました。

Appleは独自の5Gモデムチップを2023年までにiPhoneに採用するとの報道 - GIGAZINE


AppleとQualcommの5Gモデムチップ供給に関する契約期間は当初2023年までで終了し、2023年にAppleが発売すると予想されているiPhone 15シリーズが最後のQualcomm製モデムチップを搭載したスマートフォンになる予定でした。その後はApple独自の5GモデムチップがiPhoneに搭載されると推測されていました。

しかし、複数のメディアからApple内でのカスタム5G対応モデムチップの開発が遅れていることが報じられてきました。今回Appleは2023年に期限を迎えたQualcommとの契約を2026年まで延長することで、さらなる自社製5Gモデムチップの開発を進めるとのこと。


一方で海外メディアのBloombergは「今回のAppleとQualcommの契約は2026年まで延長されましたが、Appleは契約期間中に段階的に自社製モデムチップを導入する可能性があります」と述べています。サプライチェーンアナリストのミン・チー・クオ氏は「Apple独自の5G対応モデムチップを搭載したiPhoneが2025年から登場する可能性があります」と報告しています。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by log1r_ut

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