【訃報】「コブラ」で知られるマンガ家・寺沢武一さん死去
「コブラ」「鴉天狗カブト」「ゴクウ」などアニメ化されたマンガを複数執筆し、早くからデジタル制作を取り入れていたことでも知られるマンガ家の寺沢武一さんが心筋梗塞のため2023年9月8日(金)に亡くなったことがわかりました。68歳でした。
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寺沢武一ファンのみなさまへ(訃報)
— ブイチギルド 【寺沢武一作品公式】 (@BuichiGuild) September 11, 2023
漫画家・寺沢武一は2023年9月8日に永眠しました。
3度の脳腫瘍の手術を経ても、コブラその人のような生命力で生き抜いてきた寺沢武一でしたが、今回は本人も不意打ちを食らってしまったのでしょう。心筋梗塞でした。…
寺沢さんは1955年3月30日生まれ、北海道旭川市出身。
1976年に上京して手塚治虫さんに師事。手塚プロダクション漫画部所属中の1977年、「大地よ、蒼くなれ」が手塚賞の佳作に入選。週刊少年ジャンプに読み切りで「コブラ」が掲載され、マンガ家デビューしました。
翌1978年から「コブラ」は連載となり、1985年の連載終了までに全18巻が刊行されました。
また、連載中に最初のアニメ化作品として、映画「コブラ SPACE ADVENTURE」が公開されています。公開は1982年7月。
【本編プレビュー】スペースアドベンチャー コブラ(コブラ 劇場版)|” SPACE ADVENTURE COBRA:The Movie” (1982) - YouTube
映画公開の3ヶ月後、1982年10月からはテレビアニメ「スペースコブラ」(全31話)が放送されました。
【1~3話パック】スペースコブラ★「復活!サイコガン」「奇怪!ジゴバ」「宿敵!クリスタルボーイ」 (1982) - YouTube
週刊少年ジャンプで「コブラ」の連載を終えたのち、2作目として掲載された「BLACK KNIGHT バット」の巻頭カラーでは、PC-9801をベースに独自構築したシステムを用いたCGを発表。1992年から、世界初のフルカラー・デジタルマンガ「武 TAKERU」をコミックバーガーに連載しました。
「コブラ」はジャンプでの連載後、スーパージャンプに移籍して継続。さらにコミックフラッパー、COMIC Huを掲載誌を移しつつ、ストーリーが紡がれました。アニメも、「コブラ」生誕30周年の2008年に新作「COBRA THE ANIMATION」(OVA全6巻)が発表され、さらに2009年にはテレビアニメ新シリーズ(全13話)が放送されています。
寺沢さんは1998年に悪性脳腫瘍が見つかり、以後は治療をしつつ執筆活動を続けてきました。心筋梗塞のため亡くなったことについて、寺沢プロダクション代表の古瀬学氏は「3度の脳腫瘍の手術を経ても、コブラその人のような生命力で生き抜いてきた寺沢武一でしたが、今回は本人も不意打ちを食らってしまったのでしょう。心筋梗塞でした」と表現しています。
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