Metaが総額3100億円超で中国人が創業したAIスタートアップ「Manus」を買収

スーパーインテリジェンス(超知性)の実現を目指してAIインフラへの投資を進めるMetaが、シンガポールに本拠を置く中国人が創業したAIスタートアップ「Manus」を総額20億ドル(約3100億円)超で買収することが発表されました。
Manus、次なるイノベーションの時代へ:Meta と力を結ぶ
https://manus.im/ja/blog/manus-joins-meta-for-next-era-of-innovation

Exclusive | Meta Buys AI Startup Manus for More Than $2 Billion - WSJ
https://www.wsj.com/tech/ai/meta-buys-ai-startup-manus-adding-millions-of-paying-users-f1dc7ef8
Meta just bought Manus, an AI startup everyone has been talking about | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/12/29/meta-just-bought-manus-an-ai-startup-everyone-has-been-talking-about/
Manusはシンガポールに拠点を置くAIスタートアップで、2025年3月に社名と同じAIエージェント「Manus」をリリースしました。ManusはAnthropicやAlibabaのAIモデルを搭載し、さまざまなソースから情報を収集してインタラクティブな要素を含めた結果を出力してくれるAIエージェントとなっています。
OpenAIのDeep researchを上回っていると称するAIエージェント「Manus」を中国のスタートアップが発表 - GIGAZINE

Manusは世界中から大きな注目を集め、リリース直後の4月にはベンチャーキャピタルのBenchmarkが主導する7500万ドル(約118億円)の資金調達ラウンドが完了したほか、リリースからわずか8カ月後の12月には年間収益が1億ドル(約157億円)を突破したことが発表されています。10月に改良版のManus 1.5をリリースしてからの月次成長率は20%以上を維持しているとのこと。
そして12月末、Metaが総額20億ドル超でManusを買収することが発表されました。テクノロジー系メディアのTechCrunchは、「Metaの将来をAIに賭けているマーク・ザッカーバーグCEOにとって、Manusは新たな存在、つまり実際に収益を生み出すAI製品です」と述べ、MetaのAIインフラへの支出に不安を抱える投資家にとって重要な意味を持つと指摘しています。
Metaは買収後もManusの独立した運営を維持しながら、ManusのAIエージェントをFacebookやInstagram、WhatsAppといった製品に組み込むとしています。経済紙のウォール・ストリート・ジャーナルは、この買収によってMetaはAIエージェント製品分野における地位を確固たるものにすることができるだろうと述べました。
また、ウォール・ストリート・ジャーナルによるとManusはアメリカからの投資を受けやすくするために、「ルーツである中国から距離を置く」という決断を下したとのこと。
How Meta’s Newest Acquisition Target Got Around Worries Over Its Ties to China - WSJ
https://www.wsj.com/tech/ai/how-metas-newest-acquisition-target-got-around-worries-over-its-ties-to-china-de2d24b6

Manusを創業したのは、若い中国人起業家のシャオ・ホン氏とジ・イーチャオ氏です。シャオ氏は武漢にある華中科技大学でソフトウェア工学を学んだ後に会社を設立し、中国の大手テクノロジー企業であるテンセントのメッセージングアプリ・WeChat向けソフトウェアを開発しました。ジ氏は高校生の頃にiPhone向けのブラウザアプリを開発したほか、2012年には自身のスタートアップであるPeak Labsを設立し、ベンチャーキャピタルから資金提供を受けました。
2022年、シャオ氏はManusの親会社であるButterfly Effectを設立し、ChatGPTを搭載したブラウザ向けアプリケーション・Monicaをリリースしました。さらにAIコーディングツールのCursorに触発されて、2024年10月にはManusの開発をスタートしたそうです。
Manusの研究者やエンジニアのほとんどは中国に拠点を置いていたものの、中国では利用できない複数のアメリカ製AIモデルを搭載していたため中国国外でリリースされ、ベンチャーキャピタルからの出資を確保した2025年半ばには本社を正式にシンガポールへと移転しました。その後、シンガポールのチームを拡大して新規スタッフを採用するとともに、Microsoftや決済企業のStripeとの提携も発表。その一方で、シャオ氏らはグローバル事業に支障を来す可能性を懸念して、中国の地方自治体による投資を断ったと報じられています。
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