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Threadsの利用者が当初から82%減少して800万人に、1日の平均滞在時間は19分から3分に激減


2023年7月のリリース以来、Twitterの対抗馬として大きな注目を集めてきたMetaのThreadsが、ローンチから1カ月で早くもユーザーの維持という課題に直面していることが、アメリカのニュースメディア・CNNの報道により判明しました。

Threads user count falls to new lows, highlighting retention challenges | CNN Business
https://edition.cnn.com/2023/08/03/tech/threads-user-count-falls/


市場調査会社・Sensor Towerによると、Threadsのデイリーアクティブユーザー数は7月31日時点でローンチ時から82%減少し、毎日アプリにアクセスするユーザーはわずか800万人となっているとのこと。これは、デイリーアクティブユーザー数が4400万人を記録しピークに達したリリース翌日以来で最低の数字だと、Sensor Towerは述べています。

調査では、アプリを使う人だけでなく使う時間も減っていることが浮き彫りになりました。リリース当日、Threadsのユーザーは平均して14回アプリを起動し、平均して19分間画面をスクロールしていました。しかし、8月1日時点での平均利用時間はわずか2.9分にまで減少し、1日のセッション回数も2.6回に落ち込みました。


数字に微妙な違いはあるものの、市場調査会社のSimilarwebも同様の実態を報告しています。Similarwebのシニア・インサイト・マーネージャーであるデビット・カー氏は「Threadsのユーザー数はローンチ翌日の7月7日に4900万人を記録しピークに達しましたが、その後は減少の一途をたどり、29日には1100万人に落ち込みました」と述べました。

最も急落が激しかったのはローンチ後の2週間ですが、それ以降も1日当たり約1%の割合で減少しているとSimilarwebは指摘しています。


一方、Metaのマーク・ザッカーバーグ氏は直近の決算説明会で、「リリース当初から前例のない成長が見られましたが、より重要なことに、予想以上に多くの人が毎日戻ってきています」と述べて、ローンチの成功を強調しました。

ザッカーバーグ氏はまた、「私たちはユーザーの定着と基礎の改善に集中しており、その後は私たちが可能だと考える規模までコミュニティを成長させることに焦点を当てる予定です」として、今後も機能の拡充とユーザーエクスペリエンスの改善を続けていく考えを示しています。


ローンチ当初のThreadsは限られた機能しか備えていませんでしたが、その後は逆時系列のコンテンツフィード、PC版アプリ、ダイレクトメッセージなど、リクエストの多かった機能の追加が発表されています。

また、7月10日にはThreadsの登録者数が1億人に達し、史上最も急速に成長しているアプリのひとつとなったことが、ザッカーバーグ氏により明かされました。

Metaは今後、Threadsのユーザーに利用を継続させるための方策である「リテンション(定着)・ドライビング(促進)・フック」の追加を検討していることが、メディアによって伝えられています。

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in ネットサービス, Posted by log1l_ks

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