Googleが個人情報をさらされたら教えてくれる機能をリリース、過去の恥ずかしい写真も検索結果から削除可能に
自分がネットの知らない場所で話題になっていないかと気になり、名前やメールアドレスなどでエゴサーチをしたことがある人は多いはず。 Googleが個人情報での検索結果を自動的に検索して、その情報を確認したり削除申請したりできる新機能の提供を発表しました。
New privacy tools and policies on Google Search
https://blog.google/products/search/new-privacy-tools/
Google makes it easier to remove your info, explicit images from search
https://www.bleepingcomputer.com/news/google/google-makes-it-easier-to-remove-your-info-explicit-images-from-search/
Google’s making it even easier to remove your personal info from search - The Verge
https://www.theverge.com/2022/9/21/23365349/google-results-about-you-tool-personal-info-search
Googleは2023年8月3日に、電話番号、自宅の住所、メールアドレスを含む検索結果の確認や削除をGoogleアプリから直接行える「Results about you(あなたの検索結果)」に、個人の連絡先などがインターネット上で発見された際に警告する新機能を追加したと発表しました。
もし個人情報が見つかると、以下のように種類ごとに列挙され、チェックボックスで選択して削除を申請できます。
今回新機能が追加された「Results about you(myactivity.google.com/results-about-you)」は、2022年9月にアメリカで提供が開始されたもの。記事作成時点だと日本からはアクセスできませんが、Googleは「すぐに他の言語と地域にも提供できるよう取り組んでいます」と述べました。
この機能で心配なのは、個人情報を盾にして重要な事件のニュースなどが消されてしまうことです。この点について、Googleのトラスト担当ヴァイスプレジデントであるダニエル・ロマン氏は「削除要請を受けた場合、ウェブページ上のすべてのコンテンツを評価し、例えばニュース記事など、広範で有用な他の情報の利用を制限していないことを確認することが重要です」と述べて、削除申請への対応は報道価値などを考慮して総合的に判断する考えを示しました。
Googleはさらに、露骨またはわいせつな個人的画像を削除するポリシーを更新し、検索結果に表示したくない個人的で露骨な画像を検索結果から削除できるようにしたことを発表しました。
これは、例えば露骨な写真をサイトにアップロードしてから削除した後、それが自分の同意なくほかの場所に転載された場合などに、それをGoogle検索の結果から削除するよう要請できるという機能です。
Googleの検索結果からなくなっても転載先のサイトが消えるわけではなく、他の検索エンジンで検索すれば見つかる可能性もありますが、「Google検索に表示される個人情報をより細かく制御できるようになることを願っています」とロマン氏は述べました。
その他には、アダルトコンテンツや暴力的な描写などの露骨な画像が検索結果に表示される際に、デフォルトでぼかされるようになりました。この設定は、保護者や学校のネットワーク管理者が設定をロックしていない限り、いつでも設定をオフにすることができます。
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