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テスラが右ハンドル車の製造を中止することを発表し左ハンドルに切り替えた購入者にマジックハンドをプレゼントしていることが報告される


自動車メーカーのテスラが、2023年5月に右ハンドル構成のモデル Sモデル Xの製造を停止したことを発表しました。イギリスでは、日本と同じく右ハンドルの自動車が一般的ですが、イギリス国内で左ハンドルの自動車を購入したユーザーに対してテスラは「リーチャー」と呼ばれるプレゼントを渡していることが報告されています。

Tesla gives new owners in the UK a grabbing stick after forcing them to get left-hand-drive | Electrek
https://electrek.co/2023/06/30/tesla-gives-new-owners-uk-grabbing-stick-after-forcing-left-hand-drive/


Tesla on track to smash targets after producing almost a million EVs in first 6 months
https://thedriven.io/2023/07/03/tesla-on-track-to-smash-targets-after-producing-almost-a-million-evs-in-first-6-months/

テスラは2023年5月に右ハンドル車のモデル Sとモデル Xの車両を今後製造しないことを発表し、イギリスや日本などの一部の市場では、車両を購入して納車待ちのユーザーに対して「注文をキャンセルする」もしくは「左ハンドル構成の同じ車両に切り替える」ことを提案しました。


その際にテスラは「車両プログラムの変更により、右ハンドルのモデル Sとモデル Xは利用できなくなりました。残念ながら、ご注文を履行できず、キャンセルされますが、お支払いいただいた金額は全額返金されます。ご不便をおかけして申し訳ありません」と述べていました。

それでも右ハンドルから左ハンドル車に切り替えて購入したイギリスのユーザーに対して、テスラは納車の際に「The Reacher(リーチャー)」と呼ばれるサプライズプレゼントを贈っています。

Tesla’s latest product just for the UK market… ???????????? (yes really) pic.twitter.com/JsvELtZEjk

— Tesla Owners UK ???????? (@TeslaOwnersUK)


テスラが贈った「リーチャー」はいわゆる「マジックハンド」と呼ばれる製品で、デザイナーのアンドリュー・グッドラッド氏によると、イギリスではドライブスルーや駐車場、料金所などは基本的に右ハンドル車専用になっていることが多く、左ハンドルの運転席からは届かない助手席側の窓にリーチャーを伸ばすことで、駐車券やドライブスルーでの購入商品などを受け取ることが可能になるとのこと。

Drive-thru, Car Parks etc

— Andrew Goodlad (@GoodladAndrew)


左ハンドルのモデル Xを購入したトニー・ウッズ氏は、「テスラが私にリーチャーを買うことを強制したわけではありません」と述べ、テスラから贈られたプレゼントであったことを強調。また、助手席側の窓からリーチャーを伸ばしてチケットを受け取っている様子を公開しています。

Wow my photo is doing the rounds - it’s an absolute weapon of a vehicle MXPlaid - but to clarify - nobody forced me to buy it . . . . @TeslaOwnersUK (p.s the plate has changed now to my personal one) https://t.co/0vhEp5a9v5 pic.twitter.com/U6RkYph3OU

— TonyWootts (@Tonywootts)


右ハンドル構成の製造を停止したテスラでは2023年内に200万台の車両を製造するという目標の下で自動車の製造や販売が行われており、2023年の第2四半期に製造台数が47万9700台、納車台数が46万6140台を記録しています。また、2023年の上半期だけで92万508台の電気自動車が製造されました。

製造車種の内訳は、モデル Sやモデル Xのようなフラッグシップカーの割合が約4%だった一方、Model 3モデル Yの割合は約96%でした。

2023年の第2四半期の出荷台数は、第1四半期から10%増加し、約46万6000台を記録。さらに前年同期比から約83%増加したことが報告されています。


YouTuberのジェームズ・スティーブンソン氏が公開したグラフによると、2018年を皮切りにテスラの販売台数は急激な成長を続けており、2020年から2023年の第2四半期の販売台数の成長率は約420%を記録しています。

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in 乗り物, Posted by log1r_ut

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