Twitterが家賃未払いでオフィスから立ち退き
アメリカ・コロラド州ボルダーにあるTwitterのオフィスが、3カ月におよぶ家賃の未払いにより立ち退きせざるを得ない状況になっていることが、裁判所文書により明らかになっています。
Twitter is being evicted from its Boulder office over unpaid rent | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/06/14/twitter-is-being-evicted-from-its-boulder-office-over-unpaid-rent/
Judge orders sheriff to evict Twitter from Boulder office - Denver Business Journal
https://www.bizjournals.com/denver/news/2023/06/13/boulder-twitter-office-eviction.html
Twitterがイーロン・マスク氏に買収されて以降、同社のビジネスは混乱に陥っており、サンフランシスコ本社やその他の支社の賃料を滞納していることが報じられていました。
Twitterがオフィスの家賃を滞納中 - GIGAZINE
裁判所に提出された文書から、アメリカ・コロラド州ボルダーのブラフ・ストリートにある「3401 Bluff St」というビルに入っているTwitterのオフィスが、家賃未払いにより立ち退きせざるを得なくなったことが明らかになっています。
この裁判所文書によると、3401 Bluff Stの所有者はシカゴを拠点とするLot 2 SBOという企業。Twitterは2020年2月に96万8000ドル(約1億4000万円)の信用状をLot 2 SBOに提出しており、通常の家賃支払いの代わりに、この信用状から家賃が支払われることとなっていた模様。そして、2023年3月にTwitterはオフィスの賃料を支払うことができなくなったため、貸主のLot 2 SBOがボルダー地方裁判所に「Twitterにオフィスからの立ち退きを命じるように」と求めました。なお、2023年3月で家賃の支払いができなくなったことから、3401 Bluff Stの賃料は月額2万7000ドル(約380万円)程度と推定されています。
これを受け、2023年5月31日にボルダー地方裁判所は、「49日以内」(2023年7月末まで)にTwitterに3401 Bluff Stから立ち退きするよう命じました。3401 Bluff Stに入っていたTwitterのオフィスでは、かつては300人もの従業員が働いていたそうですが、不況による人員削減などに伴い、同オフィスで働く従業員の数は半分以下にまで減少していると考えられるそうです。
なお、TechCrunchがこの件について独自に調べたところ、清掃会社がTwitterに9万3504ドル(約130万円)の未払金を請求している別の案件が見つかったそうです。TechCrunchはTwitterにボルダーオフィスの家賃未払いおよび清掃業者への未払金に関するコメントを求めていますが、同社は返答に応じていません。
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