ハードウェア

MicrosoftがSurface向けにディスプレイや5Gアンテナなどの修理部品を販売開始


Microsoftが展開する独自開発ハードウェア「Surface Pro」や「Surface Laptop」の修理部品が販売開始されました。ディスプレイやバッテリー、カメラ、5Gアンテナなど多様な部品が用意されています。

Announcing the availability of consumer replacement components for Surface devices | Microsoft Devices Blog
https://blogs.windows.com/devices/2023/06/14/announcing-the-availability-of-consumer-replacement-components-for-surface-devices/

近年、ユーザーが所持するデバイスを自身の手で修理する「修理する権利」の確立に向けた動きが活発化しています。Microsoftは2021年10月に投資家との間で「修理する権利」の確立に向けた合意に至っており、XboxやSurfaceといった自社製ハードウェアの修理部品販売に向けた取り組みを開始していました。

そして、2023年6月14日は、Surfaceシリーズ向けの修理部品の販売が始まりました。修理部品は以下のリンク先で販売されています。

Microsoft Surface Repair & Replacement Parts - Microsoft Store
https://www.microsoft.com/en-us/store/b/surface-repair-parts


モデルの種類別に販売されているパーツを確認するとこんな感じ。Surface Proなどの「タブレットにもノートPCにもなるSurface」向けにはバッテリーやディスプレイ、フロントカメラ、リアカメラ、スピーカーなどが用意されています。


さらに、スタンドやSSDもラインナップされていました。


Surface laptopシリーズ向けには交換用キーボードやディスプレイが販売されています。


冷却モジュールやUSB Type-Cポート、オーディオジャックの交換用部品も取り扱われています。


ディスプレイ一体型PCのSurface Studio向けにはディスプレイや電源ユニット、スピーカー、冷却モジュール、SSDが用意されています。交換用ディスプレイの価格は1749.99ドル(24万6000円)と非常に高価ですが、対象マシン「Surface Studio 2+」の販売価格は71万9180円以上なので妥当な価格とも言えます。


記事作成時点では、Surfaceシリーズの修理部品はアメリカとカナダ、フランスのMicrosoft公式オンラインストアでのみ販売されています。Microsoftは将来的に販売地域を拡大予定としています。

なお、Microsoftは修理用部品の販売開始告知時に「技術分野に関心のあるユーザーに向けて補償対象外(out-of-warranty)の修理用部品を提供できることをうれしく思います」と述べていますが、この「補償対象外」という文言が「補償期間外の製品にも修理用部品を提供する」という意味なのか「修理したデバイスが補償対象外となる」という意味なのかは不明です。海外メディアのTom's HardwareはMicrosoftに「補償対象外」という文言が示す意味を問い合わせていますが、記事作成時点では回答がないとのことです。

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in ハードウェア, Posted by log1o_hf

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