Microsoftが自分で「Surface Laptop SE」をバラす解説ムービーを公開中
Microsoftは、XboxやSurfaceの部品をユーザーに提供することを約束したり、修理器具ベンチャー・iFixitと提携して公式修理ツールを開発したりと、近年に入り「修理する権利」の推進を積極的に進めています。そんなMicrosoftが新たに、自社製の教育機関向けノートPCであるSurface Laptop SEを修理するために分解する方法について、動画で解説しました。
Surface Laptop SE Repair Video - YouTube
ムービーは、MicrosoftでシニアDFXエンジニアを務めるブランデン・コール氏が目の前のSurface Laptop SEを分解する場面からスタートします。
Surface Laptop SEを分解するには、まず背面にあるネジ7つをT6トルクスドライバーで外します。
次に、側面に指などを差し込んで、キーボードやトラックパッドがあるパネルを外します。
パネルと本体の接続部分を外すには、ピンセットを使用します。
続いて、バッテリーを取り出すためにディスプレイコネクタやアンテナにつながる同軸ケーブルなど、電源に接続されているコネクタをすべて外していきます。
さらに、PH0のプラスドライバーで4つのネジを外して、ディスプレイモジュールを取り外します。
Surface Laptop SEはすべてのパーツがモジュール化されているので、一度に全部をバラバラにすることも、個別に取り出すこともできるようになっているとのこと。ディスプレイモジュールはこんな感じで本体と接続されている基部ごと外れます。
ディスプレイモジュールを外したら、ドライバーでバッテリーを固定しているネジを外して……
角を持つようにしながらバッテリーをマザーボードから抜き出します。
さらに、Wi-Fiモジュールを取り外して……
スピーカーとマザーボードの接続を解除します。
次は、マザーボードの取り外しです。ドライバーを変えることなくマザーボードを本体に固定しているネジを外していきます。
マザーボードは軽く引き抜くだけで取り外し可能。
さらに、スピーカーのケーブルをとめているテープをピンセットで外して……
左右のスピーカーモジュールを取り出します。
最後に、電源コネクタを外したら、本体の分解作業は完了です。
本体が完全に空になりました。
おさらいすると次の通り。最初に外した、キーボードやトラックパッドがあるパネルは「Cカバー」と呼ばれており、これはマザーボードと接続されている2つのコネクタを外すことで取り外せます。
ディスプレイモジュールを含む「ABカバー」は、ヒンジ部分のネジをプラスドライバーで外すことで取り外しができます。
あとは、バッテリー・マザーボード・スピーカーモジュールの順番で取り外していくというのが、Surface Laptop SEを分解する主な手順です。コール氏は、接着剤を剥離させる必要がないため、非常に簡単に分解・組み立てが可能になっている点を強調しました。
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