写真を高品質な線画に変換できる「SketchEdge」で実際に線画化しまくってみた

人工知能(AI)を駆使した写真を高品質な線画に変換するサービスが「SketchEdge」です。デザインやマンガの背景や資料に使えそうな「手書きのような自然な線画」を出力してくれるということで、実際に使ってどんな線画が出力されるのか確かめてみました。

SketchEdge
https://sketchedge.net/

まずはSketchEdgeにアクセスして、画面右上にある「Sign in with Google」をクリック。

するとGoogleアカウントとSketchEdgeの連携を求められるので、連携させてもOKなアカウントを選択。

SketchEdgeに戻ると「サービスのご利用に関して」という通知画面が表示されているので、利用規約を読んでからチェックマークを入れて「同意する」をクリック。

するとSketchEdgeのトップページに画像をドラッグ＆ドロップするためのエリア(赤枠)が出現します。

というわけで、さっそく写真から線画を出力してみます。まずは、インドのホーリー祭で撮影した写真を線画に変換してみます。使い方は簡単で、変換したい画像を赤枠部分いドラッグ＆ドロップするだけ。

すると、1チケットで線画化できる通常版と、3チケットで線画化できる高画質版のどちらで線画化するかを選べます。なお、SketchEdgeは記事作成時点ではベータ版となっているため、月額無料のフリープランのみ利用可能となっており、同プランでは初回に20チケット付与されるので、手持ちのチケットと相談しながら線画化を行っていけばOK。通常版と高品質版のどちらかを選択すれば、線画が自動でダウンロードされます。

高画質版の出力線画が以下。全体的にピンク色だったせいか人物の輪郭を正確に認識して線画化することが難しかった模様。

ちなみに通常版で変換すると以下のようになりました。画質はどちらも入力画像ベースで変化ありませんが、通常版の方が各線が太めになっており、ホーリー祭の写真を変換する際は通常版の方がいい感じに仕上がりました。

というわけで、他にもいろんな写真を線画化してみました。左側が線画化前の画像で、右側が出力された線画。中央にあるスライドバーを左右に動かすことで、画像と線画を見比べることができます。なお、線画化に利用したモードはすべて高画質版です。

フランスにある機械仕掛けの遊園地レ・マシーン・ド・リルで撮影したメリーゴーラウンドは以下の通り。明るい場所で撮影した写真だからか、細部まで線画化することに成功しています。

HELLFEST2014を取材した際に撮影した夜のメインステージの写真は以下の通り。元の写真が全体的に暗めなので正確に線画化できていない部分もありますが、ステージ周りや観客の輪郭はかなり正確に線画化できています。

液晶ペンタブレットのWacom Cintiq Pro 16(2021)でプロのイラストレーターのほしのるるさんにお絵描きしてもらっている様子を撮影した写真。Wacom Cintiq Pro 16(2021)の画面に表示されている細かなUIも正確に線画化されているのがわかります。

なお、SketchEdgeは記事作成時点ではベータ版となっているため、月額無料のフリープランのみ利用可能となっており、同プランではチケット20枚分が付与されます。記事作成時点では存在しませんが、有料のプロプランは通常版なら1日50枚、高品質版なら1日5枚まで変換可能。ただし、プロプランは一般ユーザーあるいは小規模事業者(常時使用する従業員の数が20人以下)向けのプランとなっており、より大きな事業者向けにはエンタープライズプランが準備される予定ですが、記事作成時点では詳細は未定となっています。