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月間4500万アクセスのファイル共有サイト「Zippyshare」が17年の歴史に幕、原因は広告ブロッカーや電気料金値上がり


ネット経由でファイル共有が可能なオンラインストレージサイトの老舗として2006年から続いていた「Zippyshare」が2023年3月末で閉鎖となることが決まりました。運営者は閉鎖の原因として「アクセス減少」「広告ブロッカーの普及」「電気料金の値上がり」などの要素を挙げています。

Zippyshare.com - Free File Hosting
https://www.zippyshare.com/


Information about the closure of the project | Zippyshare.com
https://blog.zippyshare.com/?p=1211


Zippyshare Quits After 17 Years, 45m Visits Per Month Makes No Money * TorrentFreak
https://torrentfreak.com/zippyshare-file-hosting-veteran-calls-it-quits-2006-2023-230320/

Zippyshareが始まったのは2006年9月で、初代iPhone登場よりも前のこと。ファイルをアップロードするにあたってユーザーが費用の支払いを必要とせず、他の選択肢も少なかったことから多くのユーザーを集めました。


サービスの特徴の1つは使用できる容量が無制限なこと。代わりに、単一のファイルサイズについては最大500MBの制限があります。アップロードしたファイルは、30日間アクセスがなかった場合、自動的に削除されます。削除されたファイルを復元する手段はなく、もしもう一度共有したい場合は、再アップロードする必要があります。

このほか、ダウンロード時の帯域制限もありません。

オンラインストレージ界隈では2012年、特に人気の高かった「MegaUpload」の運営者が逮捕されてサイトが閉鎖される出来事が発生。

「Megaupload」閉鎖&FBIが運営者を逮捕、驚愕の運営実態と収益額が判明 - GIGAZINE


これを受ける形で、同じく有名オンラインストレージサービスだった「FileSonic」は他人とのファイル共有機能を無効化しました。

「FileSonic」がMegaupload閉鎖の影響かファイル共有機能を無効に - GIGAZINE


こうした大きな出来事もくぐり抜けてきたZippyshareでしたが、2023年3月19日、5年ぶりにサイトが更新され、月末で閉鎖することが発表されました。

発表では、サイト閉鎖の理由が複数挙げられています。

1つは単純に、アクセス減少。他に魅力的なオンラインストレージがいろいろあることから、「私たちのような恐竜はもう必要ない」と述べられています。

もう1つは広告ブロッカーの普及。前述のようにZippyshareは無料で利用できるので、インフラ費用は広告収入でまかなわれていましたが、広告がブロックされることで広告収入が減少し、状況改善を目指して表示する広告数を増やすとさらにブロッカーを使う人が増えるという悪循環に陥っていたとのこと。

3つ目は電気料金の値上がり。この1年間で電気料金は2.5倍になったとのことで、サーバーの数が多いことからコストが跳ね上がり、バランスを取ることができなくなったそうです。

このほかにも小さな理由は本を書けるほどたくさんあるものの、「要するに、もはやサイトを維持する余裕がない」ということだとまとめられています。

別れの言葉として、ブログ記事は「何年にもわたり一緒にいてくれてありがとう。インターネットの奥深くで会いましょう」と締めくくられています。

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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