Googleが従業員に対して昇進する人数がこれまでより減ると通達
Googleが業績評価システム「Googler Reviews And Development(GRAD)」と人員削減の影響により、2023年は上級レベルに昇進する従業員の数が少なくなると通知していることがわかりました。
Google: Fewer employees to get senior promotions to senior roles
https://www.cnbc.com/2023/03/06/google-tells-employees-that-fewer-of-them-will-get-promotions-to-senior-roles.html
Googleが「GRAD」を導入したのは2022年5月のこと。従来の年2回の業績評価を年1回に集約し、全体的に従業員に支払われる賃金は多くなるとGoogleは述べました。しかし、GRADの設定を厳しくすることで人員整理を進めようとしているのではないかという指摘も行われていました。
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そして2023年1月にGoogleの親会社Alphabetは1万2000人規模の人員整理を実行。その後、採用の数も絞っています。
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こうした流れを受ける形で、Googleは従業員に対して、昇進プロセス自体は変わらないものの、採用ペースの鈍化に伴い、会社が成長していたときに比べて昇進する人数を減らすことを計画していると通知しました。
Googleによると、今回の昇進者数削減は「会社の成長に比例して、上級職やリーダーの役割に就く従業員の数を確実に増やすため」の施策だとのことで、今後、Googleの成長が以前のように右肩上がりになれば昇進者数の枠を再び増やす予定のようです。
なお、投資家からは、さらなる人員削減や、業界水準と比べて高い給与の引き下げを求める声が出ています。
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