無料のムービー変換ソフト「FFmpeg 6.0」リリース、NVENCやQSVでのAV1エンコードに対応

ムービーの無劣化結合や多種多様な形式への変換などの機能を備えたマルチメディアフレームワーク「FFmpeg」のバージョン6.0が2023年2月27日(月)にリリースされました。FFmpeg 6.0ではQSVやNVENCといったハードウェアエンコーダーを用いたAV1エンコードが可能になった他、スレッド処理の効率化に伴う動作高速化などの改善が盛り込まれています。
FFmpeg
http://ffmpeg.org/index.html#pr6.0
FFmpegはオープンソースで開発されているマルチメディアフレームワークで、「ムービーを別のフォーマットに変換」「複数のムービーを無劣化で結合」「複数枚の画像をムービーファイルにまとめる」「ムービーの解像度やフレームレートを変更」「ムービーの一部を切り出し」「ムービーから音声を抽出」など、ムービーや音声関連の多種多様な機能を備えています。
FFmpegはその機能の多さや利便性から多くのソフトウェア開発プロジェクトで採用されています。また、「yt-dlp」や「Yark」など、FFmpegがインストール済みであることを前提としたソフトウェアも数多く存在しています。
2023年2月27日にリリースされたFFmpeg 6.0では、QSVやNVENCといったハードウェアエンコーダーを用いたAV1エンコードがサポートされました。これにより、Intel製CPUやNVIDIA製GPUを搭載したPCでAV1エンコードの高速化が実現します。加えて、スレッド処理の効率化によって全体的に動作が高速化した他、新たなビデオフィルターのサポートやバグの修正も実施されています。
FFmpeg 6.0はWindowsやmacOS、Linuxで利用可能で、各OS向けの実行ファイルのダウンロードページは、以下のリンク先にまとめられています。
Download FFmpeg
http://www.ffmpeg.org/download.html

なお、2022年1月にFFmpeg 5.0をリリースして以降、 The FFmpeg projectは1年に1回メジャーアップデートをリリースする定期リリースシステムを採用しています。このため、2024年には次期メジャーバージョンのFFmpeg 7.0がリリースされると考えられます。
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in ソフトウェア, Posted by log1o_hf
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