良好な関係を築くための基本的な7つの会話スキルとは？

円滑なコミュニケーションを行うことで、会話をスムーズに進めて成功に導くことが可能です。誰かと会話をする際に必要となるスキルを、アメリカ在住の作家であるTynan氏が解説しています。

Conversation Skills Essentials – Tynan.com
https://tynan.com/letstalk/

◆1：会話に割り込まない
実生活での会話は、SNSなどのテキストベースの会話と異なり、両者が興味を持ち、関わり合って共有したいと思う時がベストとされ、相手の話に割り込むと、自分が相手に対して無関心であることを示し、相手の共有意欲を鈍らせることになります。そのため、会話に割り込まれた側は、自分の考えをすべて伝えようとしても無駄だと感じ、結果として会話が弾まなくなるとTynan氏は述べています。

◆2：相手のことを受け入れて、求めない
もしも自分が面白いことを言った際に、相手が笑わなかった場合には、自分でも面白くなかったかのように振る舞うことが求められます。

相手のどんな反応も受け入れ、それが正しいことであるかのように振る舞うことが重要で、相手は笑えなかったのか、気付かなかったのか、いずれにしても強引に笑わせようとすると相手は不快な気分になるとのこと。

◆3：興味を引く
相手が自分の話す内容に興味があるかどうかを判断し、相手の興味の度合に応じて話す内容を調整する必要があります。

自分の話を手短に話し、余談や詳細を省くことで、相手はその話の興味がある部分について質問できるようになり、自分は相手を興味のない話で退屈させていないと理解することができます。その結果会話が弾むようになるとのこと。

◆4：質問する
理想的な会話には、相手の話をよく聞き、質問し、会話が円滑に進むように誘導することが求められます。最悪なパターンの会話として、Tynan氏は「会話が中断される前にできる限りのことを話し、相手の話を聞くことを強要されることです」と述べています。

質問をすることは、最も興味を持っていることについて聞くことができるほか、相手の話をしっかりと聞いていたことを証明し、相手を尊重していることを示すことができます。また、相手が何かを言う度に質問をする必要はありませんが、会話を深めるような質問を行うことが推奨されています。

◆5：気が変わったら言葉にする
人は相手に教えたり、説得したりすることを好むとされています。そのため、相手が自分に何かを教えてくれたり、自分の考えを変えてくれた時には、「あなたの言う通りです。今まで考えたことがありませんでした」や「すごい、そんなこと思いつかなかった」などの言葉をかけることが重要です。Tynan氏は、「最近は考えを変えることは弱さを示すと信じられているようですが、実際には自信のある人だけが、自分のイメージを損なわず、考えを変えることができます」と述べています。

◆6：積極的に意見をぶつける
自分の本当の考えを相手と共有し、表現することも重要です。そのためにできる方法として、積極的に意見をぶつけ合うことを推奨しています。

また、Tynan氏は3つの方法を紹介しています。質問を習慣的に行うと、会話全体が表面的なものになってしまい、相手は「この人は自分の意見を持ってなさそうだな」と思ってしまうことを避けるため、「本心を隠して相手に同意する」、「正直に相手の意見を否定する」、「積極的に反対意見を述べる」の3つです。この結果、お互いが譲歩し合うので、会話がさらに魅力的になるとのこと。

◆7：ベンチマーキング
Tynan氏は自身の会話がどの程度間違っているかを把握するために3つの基準を提示しています。

・返答の語数
相手が「いいね」や「かっこいい」「OK」などの一言で答えることが多い場合、相手の興味を引きつけていないとのこと。その理由として、自分が話しすぎているか、その話題が相手にとって興味深い内容ではないことをTynan氏は挙げています。

・会話の時間
お互いのことをよく知っている場合は、会話はちょうど半々であるべきとされており、自分がもっと話すか、相手に質問してもっと話すように促すことが求められます。

・会話の深さ
会話では、相手のことをもっと知り、相手も自分のことをもっと知る機会を頻繁に作るべきとされており、その結果会話がよりエキサイティングなものになります。そのためには、自分が無防備になって自分のことを相手に共有し、相手にも同様に質問して誘導する意識が必要です。

「私たちが得られる社会性は他者との交流によって大きく左右されるため、その交流の質を高めることは、大きな利益をもたらします」とTynan氏は述べています。