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4つのスマートフォン音声アシスタントを有名YouTuberがテストした結果1位は「Googleアシスタント」に、では最下位は?


ガジェット系の情報ソースとして人気が高いYouTuberのマルケス・ブラウンリー(MKBHD)氏が、スマートフォンに搭載されている「Googleアシスタント」「Siri(Apple)」「Alexa(Amazon)」「Bixby(Samsung)」といったAI音声アシスタントを比較し、どれが優れているのかをテストした動画を公開しました。

The Voice Assistant Battle! (2023) - YouTube


Alexa helps Siri avoid last place in MKBHD smartphone voice assistant test [Video] - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2022/12/25/alexa-helps-siri-avoid-last-place-in-mkbhd-smartphone-voice-assistant-test-video/

ムービーでは、スマートフォンに搭載された音声アシスタントについて「天気の案内」「質問への回答」「タイマーを設定」の3点をテストしています。ブラウンリー氏は2017年にも同様の音声アシスタントのテストを行っており、当時は「Googleアシスタント」を1位に挙げました。今回のテストでも当時から変わらず「Googleアシスタント」を1位に挙げており、「その他の音声アシスタントとは一線を画した性能です」と語っています。


天気の案内や質問への回答については、音声による操作をしてからのレスポンスの早さを比較しています。ブラウンリー氏のテストによると、GoogleアシスタントとAlexaは比較的音声アシスタントとしての応答スピードが早く、AppleのSiriとSamsungのBixbyはスピード面で劣る部分があり、サポートにタイムラグが発生します。


また、Siriは基本的に1つのタイマーをサポートする形式で、タイマーを設定中に新しく音声アシスタントでタイマーを起動すると、稼働中のタイマーが新しいものに上書きされてしまいます。一方でGoogleアシスタントは複数のタイマーを同時に扱うことがスタンダードのため、その点でもGoogleアシスタントが優れているとブラウンリー氏は指摘しています。


さらに、Googleアシスタントが優れている点として、ブラウンリー氏は「会話の文脈を長く維持できること」を挙げています。いずれの音声アシスタントも特定の質問に対して事実を回答することに優れていますが、特にGoogleアシスタントとSiriは、会話形式で質問が展開されていくことへの対応が可能になっています。その中でも、GoogleアシスタントはSiriに比べて、文脈を理解したまま長い会話で質問を続けていくことができるとテストで示されています。一方で、BixbyとAlexaは一問一答に続く文脈を理解することが得意ではないため、最初に質問をした後に「その人は何歳?」といったように指示語を用いた質問をすると、正しく回答できなくなるケースが多いそうです。


そのほか、Siriはデバイスコントロールの面でも不便な点があるとブラウンリー氏は指摘しており、GoogleアシスタントやBixbyは音声録音を開始したり、Netflixで特定の番組を再生したりといった操作まで音声アシスタントで可能ですが、Siriは単に関連するアプリを起動するのみであるという例を挙げています。


結果として、ブラウンリー氏のテストによる音声アシスタントの順位は以下の通り。最も優れているのはGoogleアシスタントで、速度、正しいソースに基づいた回答、質問と回答の会話が長く成立する点、サードパーティー製のアプリまでサポートが行き届いている点、スマートフォンからGoogle Homeを含めたエコシステムが完成している点で優れているとブラウンリー氏は述べています。


次点に挙げているのがSiriで、Googleアシスタントには及ばないものの十分に快適で優れた性能を発揮している他、Appleも独自のエコシステムを構築しているため、その接続性を評価しています。


ムービーでは3番目をBixbyとしていますが、ブラウンリー氏は「2番手にBixbyを挙げたい気持ちはやまやまです」と語っているように、Siriとは僅差になっている様子。しかし、BixbyはSamsungのスマートフォンのみの使用に限られる点や、会話形式のサポートで劣る点により、Bixbyを3番手として評価しています。


そして、ブラウンリー氏はムービーの中で「Amazon Alexaが明確に最下位」と述べています。ただし、これはあくまでスマートフォンに搭載された音声アシスタントを中心として比較した場合に限り、「スマートホームを始めとしたAmazon Alexaのエコシステム自体の評価は除きます」と補足しています。

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in ソフトウェア,   動画, Posted by log1e_dh

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