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Chromeにメモリを節約させる「メモリセーバー」機能が登場、バッテリーを長持ちさせる「省エネモード」も


Google Chromeのユーザーの中には、たくさんのタブを開きっぱなしにしているせいでPCのメモリがカツカツになってしまっている人も少なくないはず。そんな場合に役立つ「メモリセーバー」と、ノートPCの消費電力を抑制する「省エネモード」をデスクトップ版Google Chromeに追加したことを、Googleが発表しました。

New Chrome features to save battery and make browsing smoother
https://blog.google/products/chrome/new-chrome-features-to-save-battery-and-make-browsing-smoother/

“Memory Saver” might cure Chrome’s insatiable appetite for RAM | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2022/12/memory-saver-might-cure-chromes-insatiable-appetite-for-ram/

デスクトップ版Chromeの最新リリースに追加された「メモリセーバー」は、使用していないタブのメモリを解放してアクティブなサイトを可能な限りスムーズに表示させる機能です。

これにより、Chromeの使用メモリが最大で40%、容量にすると10GB削減されます。また、非アクティブになったタブは必要に応じて再読み込みされるようになっており、サイトを指定してメモリセーバーが重要なタブを一時停止させてしまわないようにすることも可能です。


そして2つ目の機能がノートPCでChromeを使用する際に役立つ「省エネモード」です。これは、使用中のデバイスのバッテリー残量が20%を切った時にバックグラウンドでの動作を制限し、ページに表示されるアニメーションや映像などの視覚効果を制限することで、バッテリーを節約する機能です。


これらの機能はChromeの設定メニューから有効化できるとのことですが、ニュースサイトのArs Technicaによると安定チャンネルにはまだ展開されていないとのこと。実際に記事作成時点で最新版であるバージョン108のGoogle Chrome(安定版)や、バージョン110のGoogle Chrome Canaryでは見つからなかったので、まだ実装されていない模様です。


Googleはブログ投稿で「今後数週間かけて、Windows、macOS、ChromeOS向けにメモリセーバーモードと省エネモードの両方をグローバルに展開する予定です」と述べました。なお、ビジネス向けのChrome Enterpriseと教育向けのChrome Educationのリリースノートには、メモリセーバーモードと省エネモードが記載されています。

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in ソフトウェア, Posted by log1l_ks

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