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イーロン・マスクのせいでTwitterの著作権侵害警告システムがぶっ壊れてしまい映画全編のアップロードが可能になってしまっている


2022年11月20日頃から、Twitterの著作権侵害警告システムが機能していないと報告されています。著作権侵害警告システムが機能しなくなった理由は、Twitterを買収したイーロン・マスク氏による強引な人員整理により、担当部署の人手が足りなくなってしまったことが挙げられています。

Twitter’s copyright strike system appears to be broken. - The Verge
https://www.theverge.com/2022/11/19/23468340/twitters-copyright-strike-system-appears-to-be-broken

Full-length movies are being uploaded on Twitter with little oversight | Mashable
https://mashable.com/article/twitter-copyright-full-movies

Twitter Users Share Full Movies As Copyright Strike System Breaks
https://www.thegamer.com/twitters-copyright-strike-broken-spongebob-episodes-movies/

Twitter’s Broken Its Copyright Strike System, Users Are Uploading Full Movies
https://www.forbes.com/sites/paultassi/2022/11/20/twitters-broken-its-copyright-strike-system-users-are-uploading-full-movies/

Twitterの著作権侵害警告システムが機能していないと最初に報じたのは海外メディアのThe Vergeです。報道によると、「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」の映画全編が2分ほどに区切ってアップロードされているとのことで、2分の動画が50回ほどツイートされており、これで映画全編を視聴できるようになっていた模様。ただし、この動画を投稿したアカウントは記事作成時点では凍結されており、映画は視聴できなくなっています。

An entire movie fits in 49 tweets. Twitter’s copyright strike system appears to be broken so someone has uploaded the whole of The Fast and the Furious: Tokyo Drift ???? https://t.co/9BaoffW5F3 https://t.co/3yX0ythhSW

— Tom Warren (@tomwarren)


海外メディアのMashableによると、当該ツイートは記事作成時点では削除されているものの、動画はかなり長時間にわたり視聴可能になっていたそうです。

また、Twitterの著作権侵害警告システムが機能していないことが明らかになってから、他の捨てアカウントからも映画やTV番組の全編がアップロードされており、記事作成時点でもツイートが削除されていないものも複数あります。アップロードされている映画・TV番組の一例は、「ニード・フォー・スピード」「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」「スポンジ・ボブ」「モービウス」など。

なお、Twitterの著作権に関するポリシーには以下のように記されており、これまでは著作権を侵害するツイートは即時削除されてきました。

Twitterは、著作権によって保護された画像が無断でプロフィール画像、またはヘッダー画像に使用されたという申し立て、著作権によって保護された動画または画像が無断でTwitterのメディアホスティングサービスを通じてアップロードされ、使用されたという申し立てのほか、著作権を侵害している疑いがあるコンテンツへのリンクを含むツイートなど、著作権侵害に関する申し立て報告に対応します。


にもかかわらず動画が削除されないまま残っているのは、Twitterを買収したイーロン・マスク氏が社員の半数を解雇したり、4400人もの契約社員を解雇したり、マスク氏の発言が間違っていると指摘したTwitter従業員を解雇したり、社内Slackでマスク氏を批判した社員約20人を解雇したりと、強引な人員整理を進めてきたことが原因なのではと、各メディアは報じています。

なお、MashableはTwitter上に著作権侵害コンテンツが増えたことで、Twitterが法的措置を受ける可能性があると指摘しており、TheGamerはワールドカップが開幕したことでより多くの著作権侵害コンテンツがTwitter上にアップロードされるようになる可能性を指摘しています。

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in ネットサービス,   映画, Posted by logu_ii

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