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コミュニティや組織の運営を自律させるのに役立つルールをモジュール化して簡単に組み合わせて作成できる「CommunityRule」


コミュニティを運営するためには、どういう方針でコミュニティの方向性を決定するか、あるいはどのようにして運営担当のメンバーを選出するかなど、明確なルールが求められます。「CommunityRule」は、コミュニティや組織を運営するために必要なルールを簡単に作成できるウェブツールで、さまざまな項目をモジュール化して組み合わせることで簡単にコミュニティルールを作成することができます。

CommunityRule
https://communityrule.info/


「Start from scratch(ゼロから始める)」と「choose a template(テンプレートから選ぶ)」の2つがあります。今回はCommunityRuleの仕様を知るため、「choose a template」をクリック。


用意されているテンプレートは「Benevolent Dictator(慈悲深い独裁者)」「Circles(サークル)」「Consensus(コンセンサス)」「Do-ocracy(ドゥクラシー)」「Elected Board(選出された理事会)」「Jury(陪審)」「Petition(嘆願)」「Self-Appointed Board(自己任命委員会)」の8種類。今回は一番上の「Benevolent Dictator」をクリック。


すると、こんな感じでルールが表示されます。運営方針の各項目の説明は以下の通り。大まかには「グループで共有するもの(Value)」「コミュニティーの会員条件と入会方法(Membership)」「運営体制(Autocracy)」が決まっており、運営体制の中で運営の基本的なプロセスや方針が定められているという構造になっています。

Value(価値)サーバントリーダーシップ、1つのビジョン、主意主義
Membership(メンバーシップ):参加したい人は誰でも参加できるが、慈悲深い独裁者は自由に参加者を削除できる。
Autocracy(専制):慈悲深い独裁者は以下の権限を持ち、必要に応じてグループの統治を変更することができる。
・Delegation(委任):慈悲深い独裁者はグループの管理を手伝う参加者を招待できる。
・Expiration(満了):グループが十分に成熟したら、慈悲深い独裁者はより包括的な構造を確立する。
・Executive(実行者):慈悲深い独裁者は、ポリシーやその他の決定事項の実行、または実行の委任に責任を負う。
・Lobbying(陳情):参加者は、慈悲深い独裁者のリーダーシップに満足できない場合、懸念を表明するか、グループから脱退することができる。


このテンプレートに手を加える場合は、「Fork&Edit」をクリックします。


すると、以下のようにルールの編集画面に移行します。


例えば「Value」をクリックすると、以下のようにValueの中身を編集することができます。


項目の性質を示すアイコンも選択可能で、以下の9種類から選ぶことができます。


また、「culture(文化)」「decision(決定)」「process(プロセス)」「structure(構造)」からテンプレートの項目を選択して追加することができます。


例えば、「culture」から「Purpose(目的)」を選択すると、編集画面に「Purpose」の内容が表示されました。


今回はModule Summary(概要)を「みんなで幸せになる。」と書き換えました。モジュール編集エリアの右上にある「Adds」をクリック。


すると、以下のように「Purpose」がルールに追加されました。テンプレートのルールはすべて英語で書かれていますが、入力内容は日本語でも問題なく反映されます。


さらにこの「Purpose」モジュールを「Value」の位置までドラッグ&ドロップしてみます。


「Purpose」が「Value」に内包されました。これはつまり、「コミュニティ共有の価値観」のサブ項目として「コミュニティの目的」が記されていることを示しています。なお、モジュールを削除する場合はモジュール編集エリア右上の「Remove」をクリックすればOK。


ルールを作成したら、ルールの作成者とウェブサイトのURLを記入し、「Publish(公開)」と「Download(ダウンロード)」を選びます。


Publishを選択すると、ルールがCommunityRuleのライブラリに公開されます。コミュニティのルールを紹介する時、わざわざルールの表示ページを作らなくても、ライブラリのページにリンクさせればOKというわけです。ただし、「Publish」を選択すると、Creative Commons BY-SAライセンスの下で公開され、非公開設定はできないので注意が必要。公開したくない場合は「Download」をクリックすれば、マークダウンファイルをダウンロードできます。

トップページで「Start from scratch」を選ぶか、あるいは上部メニューから「Create」をクリックすれば、1からルールを作ることも可能。ただし、CommunityRuleのガイドでは、最初はまずテンプレートを編集するところから始めることが推奨されています。さまざまなテンプレートを見て、自分のコミュニティにふさわしいものを選んで編集することで、コミュニティのルールを簡単かつ分かりやすく制定することが可能になります。

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in レビュー,   ネットサービス, Posted by log1i_yk

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