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Amazonが7000億円以上の営業損失を出したAlexa含むデバイス事業などの「コスト削減のための事業見直し」を進めている


Amazonのアンディ・ジャシーCEOがAmazon全体のコスト削減の見直しを主導し、利益を上げていない事業を縮小していると報じられています。コスト削減の見直しは数カ月に及んでおり、特に音声アシスタントAIのAlexaを含むデバイス事業部門は年間50億ドル(約7000億円)の営業損失を出しており、綿密な評価を受けているとのことです。

Amazon, in Broad Cost-Cutting Review, Weighs Changes at Alexa and Other Unprofitable Units - WSJ
https://www.wsj.com/articles/amazon-has-launched-a-cost-cutting-review-focused-on-unprofitable-business-units-11668094823

Amazon is subjecting Alexa to a performance review - The Verge
https://www.theverge.com/2022/11/10/23451534/amazon-alexa-cost-cutting-review-andy-jassy

Amazonは2022年の年末商戦で成長が鈍化すると予想しており、物流や倉庫管理で大きくコスト削減を行っているとのこと。ジャシーCEOは物流や倉庫管理でのコスト削減の取り組みによって「Amazonが勇気づけられた」とコメントしています。

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by The.Grim.North

しかし、同時にAmazonはロボット掃除機「ルンバ」のメーカーであるiRobotを17億ドル(約2300億円)で買収すると発表。さらにヘルスケアプロバイダーのOne Medicalを39億ドル(約5500億円)で買収すると発表しており、コストを削減する一方で支出もかなり大きくなるとみられます。そんな中、Alexaの開発部門を含むデバイス部門は50億ドルを超える営業損失を出しているケースもあるとのことで、経営のメスが大きく入る可能性も十分あります。

アメリカの経済紙であるウォール・ストリート・ジャーナルが入手した内部文書によると、「AmazonはAlexaに新しい機能を追加する試みに注力すべきかどうかを検討している」とのこと。内部文書ではAlexaの存続自体も検討されているようですが、AmazonはAlexaを支持する姿勢を見せています。

Amazonの広報担当者であるブラッド・グラッサー氏は、IT系ニュースサイトのThe Vergeに対して「10年足らずの間に、Alexaは何百万人もの顧客が世界中の異なる言語や文化の中で毎週何十億回もやり取りするAIサービスになりました。2021年でもAlexaのインタラクションは30%以上増えました。私たちは今に至ってもAlexaの将来についてはこれまでと同様に楽観的に捉えており、Amazonにとって重要な事業であり、投資すべきものであり続けています」と述べました。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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