HDD最大手「Seagate」が約3000人を解雇予定と判明、アメリカの禁輸措置に反してHuaweiに製品を販売していたことも明らかに
大手HDDメーカーのSeagateが、全世界の従業員の8%に当たる約3000人の解雇を検討していることが明らかになりました。また、Seagateはアメリカの「Huaweiへの輸出禁止措置」に反してHuaweiに製品を販売していたことも明らかになっています。
Seagate - Seagate Technology Reports Fiscal First Quarter 2023 Financial Results
https://investors.seagate.com/news/news-details/2022/Seagate-Technology-Reports-Fiscal-First-Quarter-2023-Financial-Results/default.aspx
Current Report 8-K
https://sec.report/Document/0001137789-22-000118/
Seagate will cut 3,000 employees in latest sign of major PC and cloud slowdown
https://www.cnbc.com/2022/10/26/seagate-will-cut-3000-employees-in-latest-sign-of-major-pc-and-cloud-slowdown.html
Seagate denies it illegally sold hard drives to Huawei • The Register
https://www.theregister.com/2022/10/26/seagate_layoffs_huawei/
2022年10月26日に、Seagateは2023年第1四半期(2022年7月~2022年9月)の決算を発表し、純利益が2900万ドル(約42億4000万円)であったことを発表しました。Seagateの前年同期の純利益は5億2600万ドル(約769億円)であり、純利益が90%以上減少したことから株価は7%以上下落しました。
決算発表の際に、Seagateのデーヴ・モーズリーCEOは「供給と価格の安定化のために生産量を調節するとともに、持続的なコスト削減のためのグローバルな人員削減計画を実施しています」と述べ、全世界の従業員の8%に当たる約3000人のリストラ計画を発表しました。
Seagateによると、約3000人のリストラによって年間1億1000万ドル(約160億円)のコスト削減を実現できるとのこと。また、リストラ計画は2023年3月までに完了予定で、退職者に対して合計6500万ドル(95億円)が支払われる予定です。
決算発表と同日に、Seagateは商務省産業安全保障局(BIS)から「Huaweiへの製品販売」に関する指摘を受けていることを明らかにしました。
アメリカではHuaweiに対する製品の販売が厳しく制限されており、Huaweiと取引する際はアメリカ政府が発行するライセンスを取得する必要があります。発表によると、SeagateはBISから「許可なくエンティティリスト(輸出禁止対象企業リスト)に記載された企業と取引を行った」とする書簡を受け取ったとのこと。Seagateは「BISの定めた禁止行為は行っていない」と主張しつつ「私たちは現時点では損失やペナルティーを見積もることはできませんが、審査の結果によっては経営成績や財政状態、キャッシュフローなどに重大な影響を与える可能性があります」と述べています。
なお、Seagateがアメリカの禁輸措置に違反していることが認められた場合は、Seagateは「30万ドル(約4400万円)」か「取引額の2倍」のいずれか高い方の罰金に直面する可能性があります。
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