1秒間に175万枚撮影できるカメラでアーク放電は一体どう見えるのか?
これまで数々のスローモーション撮影に挑戦してきたYouTubeチャンネルのThe Slow Mo Guysが、今度はついに電気を見ることにチャレンジした動画を公開しました。
Electrical Arcs at 1,750,000FPS - The Slow Mo Guys with ElectroBOOM - YouTube
今回の撮影に挑むのは、The Slow Mo Guysことギャビンさん(中央)とダニエルさん(右)に加えて、YouTubeチャンネル・ElectroBOOMで活躍するメディーさん(左)です。
そして、撮影にはこのテスラコイルが使用されます。
さらにメディーさんが自作したマルクス発生器という装置も登場しました。これは低電圧の直流電源から高電圧のパルスを発生させることを目的とした装置だとのこと。
また、これまでの100万FPSのカメラを上回る175万FPSで撮影できる機材も投入されます。
さっそく撮影開始。まずは「100kf/s」、つまり10万FPSからスタートです。
部屋を真っ暗にしてからテスラコイルを起動して撮影します。
肉眼ではバチバチと火花が散っているようにしか見えませんでしたが、スローモーションにすると樹枝状に広がる放電がよく見えます。
電気へのパンチに挑戦してみるダニエルさん。
バチンという音が鳴るのと同時に悲鳴を上げて飛び上がります。
その様子をスローモーションで見ると、電気が握りこぶしに突き刺さっているように見えました。
さらに撮影のフレームレートを上げていきます。
すると、これまで瞬時に放電されているように見えていた電気が、発生源からもう一方まで伸びる様子が見られました。
そしていよいよ175万FPSでの撮影に挑戦です。
その結果、電気が何度も明滅しながら空中を進んでいるのが見られました。
続いて、マルクス発生器を撮影してみます。肉眼ではやはり「バチン」と装置全体がいっぺんに火花を散らしているようにしか見えません。
まずは87万5000FPSから。放電をより鮮明に見ることができますが、やはり一瞬です。
そこで、撮影スピードを再び175万FPSに設定してチャレンジしてみます。
あまりにもスローなので、再生開始から実際に放電の瞬間が見られるまで30分間もかかります。
待ちに待った放電の瞬間に沸き立つ3人。
確認してみるとこんな感じ。ざっくり200万FPSとすると、このカメラでは0.5マイクロ秒の差を捉えることが可能ですが、それでも光の速さで進む電気の流れを見ることは難しかったようです。
ダニエルさんは今回の実験を通して「電気は本当に速いんだということが学べました」と話しました。
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