iPadのマルチタスク機能「ステージマネージャ」はM1以前のチップ搭載モデルでも動作することがiPadOS 16のベータ版で判明
「iPadOS 16」で実装予定のマルチタスク機能「ステージマネージャ」は、当初M1搭載モデルのiPad限定で動作するものと発表されていました。しかし、2022年9月27日にリリースされた開発者向けベータ版「iPadOS 16.1 beta 3」で、ステージマネージャがA12XおよびA12Zチップ搭載モデルでも動作することが確認されました。
The latest iPadOS 16 beta brings Stage Manager to older iPad Pro models | Engadget
https://www.engadget.com/apple-ipad-os-16-stage-manager-for-older-i-pads-171218520.html
Testing Stage Manager on a 2018 iPad Pro With the New iPadOS 16.1 Beta - MacRumors
https://www.macrumors.com/2022/09/27/2018-ipad-pro-stage-manager-hands-on/
「ステージマネージャ」は、2022年10月に登場予定のiPad向けOSの次期メジャーバージョン「iPadOS 16」に搭載される予定のマルチタスク機能です。さまざまなアプリをマルチウィンドウで表示できるようになる機能であり、iPad単体では最大4つ、外部ディスプレイも含めれば最大8つのアプリを同時に使用可能になるとされています。
しかし、このステージマネージャは発表当初「M1チップ搭載モデルに限定する」と伝えられていました。ステージマネージャはiPadOS 16の新機能「高速メモリスワップ」によるところが大きく、各アプリが要求するメモリに対応可能なリソースを確保するにはM1チップが必要だったそうです。
iPadの新マルチタスク機能「ステージマネージャ」はM1搭載iPadでしか動作しないことが明らかに - GIGAZINE
しかし、開発者向けに登場したiPadOS 16のベータ版において、ステージマネージャがA12XおよびA12Zチップ搭載のiPadで動作することが確かめられました。具体的なモデルは2018年発売の「11インチiPad Pro(第1世代)」および「12.9インチiPad Pro(第3世代)」、2020年発売の「11インチiPad Pro(第2世代)」および「12.9インチiPad Pro(第4世代)」です。
ただし、M1非搭載のステージマネージャ対応iPad Proの場合、外部ディスプレイへの出力には非対応となっているため、同時に開けるアプリの数は最大「4」です。
Appleは海外メディアのEngadgetに声明を提供し、「マルチディスプレイ対応の実現は、M1ベースのiPadのフルパワーがあってこそ可能なことです。しかし、iPad Pro第3世代、第4世代をお持ちのお客様からは、iPadでステージマネージャを体験したいという強いご要望をいただいています。そこで私たちは、iPadの画面上に最大4つのライブアプリケーションを同時に表示できるバージョンを提供する方法を見つけるために、懸命に努力しました」と伝えました。
なお、AppleはM1搭載モデルにおけるステージマネージャの外部ディスプレイ対応について「2022年末のソフトウェアアップデートで提供する予定」としています。
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