AppleがCPU12コア＆GPU18コアのM3 Proチップをテスト中とのウワサ

Appleが、自社設計SoC「Apple シリコン」であるM2チップの次世代モデルとなる「M3」チップのテストをすでに始めていると、Bloombergの記者でAppleの内部事情に詳しいマーク・ガーマン氏が報告しています。

Apple M3 Chip Mac Specifications and Features: CPU, GPU and RAM Increase Details - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2023-05-14/apple-m3-chip-mac-specifications-and-features-cpu-gpu-and-ram-increase-details-lhngxmx4

Report: Apple Testing M3 Pro Chips With 12 CPU and 18 GPU Cores | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/news/apple-testing-mp3-pro-chips

M2チップは2022年6月に開催された開発者向けイベント「WWDC22」で発表されました。M2はプロセスノードがTSMCの5nmテクノロジーであるN5Pで、8コアCPUと8～10コアGPUを搭載し、トランジスタ数は200億に到達しています。

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さらに、2023年1月にはCPUとGPUのコア数やユニファイドメモリの容量や帯域幅を大きく向上させたM2 ProとM2 Maxも発表されました。

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そして、ガーマン氏によると、Appleは次世代Apple シリコンである「M3 Pro」チップを開発中で、すでにテスト段階に入っているとのこと。ガーマン氏は「テスト中のM3の少なくとも1つのバージョンは、CPU12コア(高効率コア6コア＋高性能コア6コア)・GPU18コア・36GBのユニファイドメモリを搭載しています」と報告しています。このスペックは、M2 ProからCPUの高効率コアが2コア、GPUコアが2コア、ユニファイドメモリが4GB増えており、M3 Proの性能向上が期待されます。

また、ガーマン氏は「開発中のチップはmacOS Venturaの次期メジャーバージョンとなるmacOS 14.0を搭載したMacBook Proに搭載され、おそらく2024年に登場する『M3 Pro』の基本バージョンとなることでしょう」と述べています。ただし、ガーマン氏が報告しているのはあくまでも「M3 Pro」のスペックであり、最も基本となるであろうM3のスペックについては不明です。

さらにガーマン氏は、M3チップではプロセスノードをTSMCの3nm世代プロセスであるN3に切り替える予定で、このN3のおかげでチップの高密度化が可能になり、より小型のプロセッサにさらに多くのコアを搭載できるようになると指摘しました。ガーマン氏は「M3チップを搭載した最初のMacは2023年末から2024年初頭に登場するだろう。M2を搭載した15インチMacBook Airは2023年夏に登場する予定ですが、AppleはすでにM3ベースのiMac・MacBook Pro・MacBook Airの開発に取り組んでいます」と報告しています。