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家庭用ペダル式発電機を作るのには何が必要なのか?


自転車のペダルをこぐことで発電を行える装置は一般に広く販売されていますが、道具さえそろえれば自らの手で発電機を制作することが可能です。そんな自家製ペダル式発電機をどのように作るのか、実際に試したMarie Verdeil氏とKris De Decker氏が手順を公開しています。

How to Build a Practical Household Bike Generator - LOW-TECH MAGAZINE
https://www.lowtechmagazine.com/2022/03/how-to-build-bike-generator.html

Verdeil氏らによると、まず用意しなければいけないのは最大出力が約150~250Wの12V/24V永久磁石DC発電機だそうです。高速回転を必要とするブラシレスDCモーターではなく、ブラシ付きモーターが必須。さらにどの機器を充電したいのか、つまりどれほどの電圧が必要なのかということを考慮し、適切なギア比のスピンドルも入手します。


続いてスピンドルをモーターに固定し……


スピンドルが自転車のタイヤと接するように木枠の角度を調整します。


降圧コンバータまたは昇圧コンバータを用意し、適切な回路を構築。


ハンドルの背面に取り付け、モーターと接続して簡易的なペダル式発電機の完成とのこと。


Verdeil氏らは「多くの人がペダル式発電機を作成してマニュアルをオンラインや書籍で公開していますが、実際に作ってみるとこのマニュアルは実用化に不十分であることが分かります」と述べ、特に発生する電力がどこにどう流れるかについて十分な説明がなされていないと指摘。

Verdeil氏らのマニュアルでは、充電したい機器ごとに必要な電圧と、それら機器を充電するのに必要なギア比や時間などが詳述されています。ちなみに、このペダル式発電機でスマートフォンを充電するのには6分もかからないそうです。

実際に自転車をこいでいる様子は以下の画像をクリックすると表示される動画で確認できます。そばにある電灯が自転車による発電で点灯しています。

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in ハードウェア, Posted by log1p_kr

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