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中国がWindowsとmacOSへの依存を減らし自家製OSの開発を行うためのオープンソースコミュニティ「openKylin」が登場


中国がWindowsやMacOSといった外国産OSへの依存を減らすため、PC向けの独自OSの開発を推進するためのオープンソースコミュニティ「openKylin」を立ち上げました。中国が独自に開発するOS「Kylin」の強化が図られる見込みです。

China’s first root-community of desktop operating system, Openkylin, makes debut - Global Times
https://www.globaltimes.cn/page/202206/1269494.shtml

Tech war: China doubles down on domestic operating systems to cut reliance on Windows, MacOS from the US | South China Morning Post
https://www.scmp.com/tech/big-tech/article/3183681/tech-war-china-doubles-down-domestic-operating-systems-cut-reliance

中国の国営通信機器メーカー・中国電子信息産業集団(CEC)傘下のKylindoftは、情報セキュリティ関連の研究・開発を進める法人を含む10以上の中国組織と協力し、openKylinという名前のコミュニティを立ち上げました。このコミュニティでは中国人プログラマーが、Kylinに関するコードを公開・共有することができます。


Kylinはもともと中国人民解放軍国防科技大学によって開発され、軍や政府機関に使用されてきましたが、2014年以降は商用アプリケーションとしても展開されてきたOSです。ただし、中国国内でのPC向けOSのシェアはMicrosoftのWindowsが85%を占めており、Kylinの影響力は微々たるものというのが現状です。中国は独自OSの開発を迅速に進めることで欧米のテクノロジーへの依存を減らす狙いがあると、香港紙の南華早報は推測しています。

ただし、何十年にもわたり開発されてきたWindowsという成熟したOSに成り代わるOSを開発するというのは大きな試みであり、市場アナリストのLiu Dingding氏は「OSを開発するのは難しく、エコシステムを確立するのはさらに困難だ」と述べ、より多くの開発者を巻き込むようにエコシステムを形成することが重要だという見方を示しました。


中国はソフトウェア開発プラットフォームのGitHubに対抗するべく独自プラットフォーム「Gitee」を生み出すなど、国内の技術力拡大を目指しています。

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in Posted by log1p_kr

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