サイエンス

「パートナーが喜ぶ手段で愛を伝える」ことがカップルの関係や性的満足度に関連していることが判明


恋愛関係にあるパートナーとの関係を保つためには、相手に「愛してる」と伝えることが大事だと理解している人は多いはず。新たにポーランドやアメリカの研究チームが発表した論文では、「パートナーが望んでいる方法で愛を伝えている人ほど、カップルの関係に満足している可能性が高い」ことが示されました。

I love the way you love me: Responding to partner’s love language preferences boosts satisfaction in romantic heterosexual couples | PLOS ONE
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0269429

New evidence suggests love languages are impo | EurekAlert!
https://www.eurekalert.org/news-releases/956244

Know Your Partner's Love Language? One Study Suggests It Could Make a Big Difference
https://www.sciencealert.com/do-you-know-your-partner-s-love-language-science-shows-it-could-be-useful

作家でありラジオトークショーのホストも務めるゲーリー・チャップマン氏は、愛を伝える5つの方法」という著書でパートナーに愛を伝える5つの方法を提唱しました。「愛の言語」とも呼ばれる5つの方法は、「愛を誓う言葉を口にすること」「充実した時間を一緒に過ごすこと」「贈り物をすること」「何かしてあげること」「体に触れること」であり、人々はそれぞれ相手に求める愛の言語が違うとチャップマン氏は述べています。

愛の言語についての概念は広く知られているものの、恋愛関係に愛の言語がもたらす影響についての研究は十分ではないとのこと。そこでポーランド・ワルシャワ大学の社会科学部博士課程に在籍するOlha Mostova氏らの研究チームは、100組のカップルを対象に調査を実施しました。

調査対象のカップルはいずれも異性愛者であり、年齢は17歳~58歳、交際期間は6カ月~24年とさまざまでした。調査では「自分が欲しい『愛の言語』は何か」「相手に愛を伝える際の『愛の言語』は何か」を尋ね、カップル間における愛の言語がどれほど相手の希望に合致しているのか、あるいはズレているのかを分析。また、カップルの関係についての満足度や、性的な満足度なども評価しました。


分析の結果、自分が好む愛の言語を使ってくれるパートナーがいる人は、カップルの関係および性的行為の満足度が高い傾向があることが判明しました。この結果は男性と女性の両方においてみられたほか、女性では「愛を誓う言葉を口にすること」「充実した時間を一緒に過ごすこと」を相手に求める割合が高いこともわかりました。

研究チームは今回の研究結果について、「私たちの発見は、愛の言語に対するお互いの好みがより一致している人々は、カップルとしての関係や性生活により満足していることを示唆しています」と述べ、愛の言語を一致させることが関係の質を向上させる役に立つ可能性があると主張しています。

なお、今回の研究結果は愛の言語と満足度についての相関関係を示したものであり、「愛の言語を使ったことで満足度が向上した」ことを示すものではないと、科学系メディアのScience Alertは指摘しています。

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in サイエンス, Posted by log1h_ik

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