ビデオ会議の64%で最低1人の遅刻者がおり参加者の24%は何も発言しないという調査結果
「7人以上が参加する大規模なビデオ会議を行うと参加者の50%は遅刻してくる」や「会議の半数は予定されていた時間を1分以上オーバーする」といった調査結果を、オンライン会議支援を行っているReadが発表しました。
Benchmarks
https://www.read.ai/benchmarks
Virtual meeting study: 50% of participants arrive late, 22% don’t say anything - GeekWire
https://www.geekwire.com/2022/virtual-meeting-study-50-of-participants-arrive-late-22-dont-say-anything/
Readは5万時間相当の会議データを集め、会議に対する参加者の積極性や態度を音声と視覚的情報から測定し、会議が全体的にどのように進行しているかをスコア付けしました。
その結果、参加者の積極性(会議に集中しているかどうか)を示す指標であるエンゲージメントスコアは「良い 31%・平均的 51%・悪い 18%」、参加者の態度を示す指標のセンチメントスコアは「良い 45%・平均的 41%・悪い 14%」で、会議全体の指標となるミーティングスコアは「良い 46%・平均的 33%・悪い 21%」だったとのこと。
分析では会議と参加者、それぞれの傾向が明らかになっています。
まず、会議のうち過半数の51%が、予定されている終了時間を1分以上オーバーしています。そもそも開始時間が遅れている会議が全体の31%あり、遅れは平均3分18秒でした。
また、7人以上が参加する会議では、51%の参加者が遅刻。会議の規模が小さくなると遅刻者は減り、3~6人の会議だと29%、2人の会議だと17%が遅刻していました。これは割合でいうと、64%の会議で最低1人の遅刻者が出ているという計算になります。遅刻時間の平均は3分42秒だったとのこと。
このほか、3人以上の会議だと参加者のうち24%は開始から終了まで一言も発することがなく、7人以上の会議で11%の参加者が映像も音声もオフにした「幽霊状態」だったそうです。
人数によって会議の内容が異なることもあってか、3~6人の会議では、誰か1人の発言時間が48%を占めているというデータもあったとのこと。
なお、会議参加者の24%に参加意欲が見られず、15%は会議に対してネガティブな感情を抱いていることもわかりました。また、参加意欲は会議が長いほど減衰することも示されており、25分未満の会議のときは会議の序盤(開始から4分の1)と終盤(終了までの4分の1)の参加意欲喪失割合はそれほど変化しませんでしたが、50分以上の会議の場合、序盤から約25%と高い数字が、終盤には37%にまで増えたことがわかっています。
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