メモ

チェルノブイリ原発で3週間以上連続勤務状態だった職員らの一部が勤務交代


ロシアのウクライナ侵攻により、持ち場を離れることができなくなっていたチェルノブイリ原子力発電所の職員たちの一部が、約3週間ぶり、およそ600時間の勤務を終えてシフトを交代したことがわかりました。




チェルノブイリ原発では、ロシアによる侵攻前日の2022年2月23日から、200人以上の技術者や警備員が交代できずに残り続ける状態になっていたとのこと。

3月13日には、肉体的・精神的な疲労の蓄積により、修理やメンテナンスが行き届かない状態になっていることが国際原子力機関(IAEA)により報告されていて、IAEAは作業員のローテーションが必要だと呼びかけていました。


情報によれば今回、交代要員として46人のボランティアが派遣され、代わりに64人が現地を離れることができました。内訳は職員が50人、国境警備隊が9人、救急関係者が1人、立ち入り禁止区域に不法侵入して物を持ち去る「ストーカー」4人だとのこと。

IAEAのラファエル・マリアーノ・グロッシー事務局長は「極めて困難な状況の中で勤務を続けたことは、最大の尊敬と称賛に値します」と職員らをねぎらいました。

なお、ロシア軍が原発を占拠して以降、ウクライナの原発規制当局は作業員らとメールでしか連絡が取れていないとのこと。

幸いなことに、食糧の供給は十分なので全員健在だとのことですが、残ったスタッフがいつ交代可能なのかは見通しが立っていない状態です。

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in メモ, Posted by logc_nt

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