レビュー

革命戦士となって祖国を統治する独裁者に立ち向かうローグライクゲーム「Home Behind 2」プレイレビュー


独裁政府に対する革命内戦に放り込まれた主人公が寄せ集めの遊撃隊を組織して革命を起こしていくというローグライクゲームHome Behind 2」の正式版となるバージョン1.0が2022年2月17日にリリースされたので、実際にプレイしてみました。

Steam:Home Behind 2
https://store.steampowered.com/app/1220010/Home_Behind_2/

Home Behind 2は、内戦が始まった国で難民となった主人公がヨーロッパを目指して1500kmを走り抜けるゲーム「Home Behind」の続編。ただし、ストーリーは前作とほぼつながりはなく、前作をプレイしていなくても全く問題なく遊べます。

架空の一国「スカリア」がHome Behind 2の舞台。独裁者アカドゥラは30年近くにわたって、スカリアで圧政を敷いており、これに反対する国民との内戦が長く続き、東西に分断されていました。


そんな中、他国に留学していたスカリア人の女学生が革命軍に参加するつもりで帰国したものの、運悪くアカドゥラの支配下にある西側に到着してしまいます。


主人公は空港で謎の男に導かれて脱出。フリーの革命戦士としてスカリアをさまようこととなったのでした。


そんなわけで主人公のパラメータが用意されます、最初にパラメーターと職業を決定します。今回は初期設定のままでスタート。


趣味の部分で一部パラメーターが変動します。


主人公を空港から逃がしてくれたのが、謎の男クリス。自らを「王子」と名乗り、主人公と共にスカリアをさまようこととなります。


ゲームのホーム画面となる本拠地がこんな感じ。スカリア国内を探索しながら、遊撃隊を大きくしていき、スカリアの革命を成功に導くというのがこのゲームの目的。まずは画面下部にある主人公の顔アイコンをクリックすると、ステータスが表示されます。


顔アイコンの下には装備欄があります。左から武器・防具・アクセサリー2個で、装備するには空欄をクリックして、装備したい武器をクリック。


装備欄に武器アイコンが表示されれば武器の装備は完了。


クリスの装備も整えて、さっそく「探索開始」をクリック。


探索はキーボードのDキーを押すと、キャラクターが右に動きます。ただし、ステージは一方通行になっており、左に動くことはできません。路上にはアイテムが落ちており、クリックすることで探索することができます。さっそく手前に落ちていた木箱をクリックしますが……


爆発してダメージを受けてしまいました。アイテムが手に入る場合もありますが、中には罠(わな)が仕掛けられたものもあるので注意が必要です。


「探索するには足がなければ」というわけで、主人公一行はタイヤ痕を手がかりにトラックを捜索します。


途中にオアシスを発見。「飲料水を集める」をクリックします。


行動の選択肢には成功確率が設定されており、クリックするとバーが出現。自動で動く黄色い棒が緑色のエリアで止まれば無事成功、赤色のエリアに止まれば失敗となります。


今回は成功し、補給物資をゲットできました。資金・補給品・石油・石材・木材・鉄・電池とさまざまな資源があり、これを集めることで自軍の設備を整えたり、新しい装備を開発したり、隊員のステータスをレベルアップさせたりできます。


道中では政府軍の兵士や革命軍兵士、傭兵(ようへい)などと出会うこともあり、もちろん敵対して戦闘になることも。


戦闘は基本的に自動で進めることができます。


戦闘中、自軍キャラクターの「士気」が十分に高まると、必殺技を使えるようになります。主人公のアイコンの枠が金色に輝いたので、アイコンをクリックし、敵をクリックします。


すると、突撃兵の必殺技である榴弾(りゅうだん)を発射。


敵を倒すことができました。


敵を倒すと、武器や防具などが手に入ることがあります。


道中で出会う人は決して敵だけではありません。革命軍に対して偏見と怒りを抱く狩人と遭遇したので、革命軍をアピールしてみましたが……


結果は大失敗。狩人の疑心暗鬼をさらに深いものとしてしまいました。


そんな感じで物資を集めながら先へ進むと……


トラックを発見。さらにトラックの持ち主であるハリスも仲間になりました。


ステージの最も左にある標識までたどり着くと、探索完了となります。


探索を終えて本拠地に戻ると、トラックが追加されています。アイコンをクリックすると……


トラックの武装や搭乗員を決めることができました。


以下がスカリアの地図。ただし、情報が何もないので、すごろくのような見た目になっています。隣接したマスに移動し、探索を進めることで、少しずつスカリアの地理が見えてくるようになります。隣接したマスへ移動すると、トラックの速さに応じた時間を消費して移動可能。ゲーム内時間が経てば兵士たちのお腹が空き、部隊による補給品の消費につながるので、なるべく早く移動したいところ。なお、補給品が尽きてしまうと、兵士全員が少しずつ弱っていきます。


次の探索地では、無人の民家を発見。


中に入ると物資を大量に発見。捨てられた民家からの略奪は心苦しいですが、祖国の革命を成し遂げるためには資源がどうしても必要になるので、根こそぎゲットしていきます。


そんなこんなで順調に探索を進めては、次のマスへの移動を続けていきます。


しかし、次の街にトラックで移動したところ、「敵の車両に遭遇した!」とのメッセージ。「戦闘」をクリックすると……


走りながら敵のオートバイとの戦闘となりました。


トラックの設備も人員も貧弱ですが、相手がオートバイ1台ということもあり、なんとか撃退することに成功。


敵との戦闘に勝利すると、補給品や石油などをゲットできます。


また、敵との戦闘だけではなく、突然傭兵が入隊志願にやってくることも。「物に見合った価値がありますように」をクリックすると……


仲間が1人増えました。


部隊は入隊志願者を迎えることで少しずつ大きくなっていきます。


隊員には探索パーティとして行動するだけではなく、別任務に派遣することも可能。


さらに探索中、戦闘で倒した敵を助けるかどうかを尋ねられたので、「手当てしてあげる」をクリック。


手当てに成功すると、さっきまで敵だった兵士を自軍に勧誘することが可能。


敵に情けをかけ、自軍に入隊させ、戦力を増強することも非常に重要。


そして、別のある探索では、2人組の敵と戦闘態勢に。


敵のパラメーターをチェックすると、防御力などに関するステータスの「体質」が8とかなり高め。これはかなりの強敵であると予想されます。


予想どおり、相手の体力を半分削る前に探索隊は全滅してしまいました。


全滅すると即ゲームオーバーではありませんが、それまでそのフィールドで探索して集めていた資源やアイテムをすべて失ってしまいます。


また、敵からの攻撃を受けると、キャラクターの負傷ゲージがどんどんたまっていきます。負傷ゲージがたまっていくと、体力ゲージの上限が下がっていくので、可能であればすぐに治療したいところ。治療には探索で集めたハーブや消毒液、包帯などを使うと回復できますが、量が限られているためにいつでも簡単に治療できるわけにはいきません。


しかし、そんなこんなで探索を進めていくと、少しずつ本拠地の設備が整っていき、外部からの任務を受領したり、医療品や新しい装備を開発・作成したりすることが可能になります。


なかなか順調なのでは……と探索していたところ、出会ったのが以下の2人。


ステータスを確認すると「体質」が10で、攻撃力に直結する「力」は低いものの、戦闘がかなり長引きそうな予感がします。「これは逃げるが勝ち」と考え、中央右にある撤退ボタンをクリック。


しかし、この場合撤退とは「戦闘からの撤退」ではなく「探索からの撤退」であり、これまで探索で集めた資源がなくなってしまうとのこと。ここで撤退して資源を失うよりも、味方4人対敵2人なので数で押し切って勝つ方に賭けようと判断。


この作戦は当たり、体力がかなり削られてしまいましたがなんとか戦闘に勝利。


しばらく進むと小屋がありました。


「鍋に何か食材が残っていた」とのこと。「これを食べたらきっと回復するのでは。渡りに船とはまさにこのこと!」と考えて「鍋に残った料理を味わってみる」をクリック。


すると、行動自体は成功しましたが……


「傷が重く治らない!」と表示され、主人公が死んでしまいました。


主人公が死んでしまったので、革命失敗でゲームオーバー。


Home Behind 2は「ローグライクゲーム」と名乗っていますが、その内容は探索するフィールドが毎回ランダムで変わるという部分だけで、戦闘はほぼ自動でアクション要素もコマンド要素もなく、スマートフォンのソーシャルゲームのようなプレイ感覚。基本的には「探索で得られる数少ない資源を管理しながら部隊をどう運営していくか」という内容。しかし、やり込み要素が多いのでやり応えは十分あり、独裁国家を舞台にさまざまな勢力の思惑が渦巻くストーリーは重厚で、音楽も非常にレベルが高いと感じました。

Home Behind 2はSteamで、税込2050円で購入可能です。

Steam:Home Behind 2
https://store.steampowered.com/app/1220010/Home_Behind_2/

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in レビュー,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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