広大なフィールドを探索しながら強大なボスに挑みまくる死にゲーの到達点「ELDEN RING(エルデンリング)」プレイレビュー
ダークソウルシリーズやBloodborneなどの傑作死にゲーを生み出してきたフロム・ソフトウェアからアクションRPG「ELDEN RING」が2022年2月25日(金)に登場しました。ELDEN RINGはダークソウルシリーズでお馴染みの歯ごたえのあるゲーム体験を維持しつつ、広大なフィールドを冒険したり、アイテムをクラフトしたりといった自由度の高い要素が追加されているとのこと。一体どんなゲームに仕上がっているのか気になったので、実際にプレイして戦闘システムや探索要素の詳細を確かめてみました。
ELDEN RING | エルデンリング
https://www.eldenring.jp/
・目次
◆1:自由度の高いキャラクターメイキング
◆2:基本的な戦闘システム
◆3:フィールドやダンジョンの攻略&ボスとの戦闘
◆4:超重要キャラクター「メリナ」
◆5:序盤にゲットしておきたい攻略を助ける超重要アイテム
◆6:まとめ
◆1:自由度の高いキャラクターメイキング
ELDEN RINGはゲーム開始時に、操作キャラクターを作成できます。キャラクターは「放浪騎士」「剣士」「勇者」「盗賊」「星見」「預言者」「侍」「囚人」「密使」「素寒貧」という初期装備や初期ステータスの異なる10種類のキャラクターベースを基に作成します。ステータスはレベルアップ時に自由に割り振り可能なので、特にこだわりがない場合は、装備の好みで選べばOK。今回は「侍」を選択してみました。
外見は顔の形や化粧の色合いなど、かなり細かく調整可能です。
◆2:基本的な戦闘システム
ELDEN RINGの主人公は、「祝福の導き」に従って広大なフィールドを冒険することになります。フロム・ソフトウェアの死にゲーと言えば作り込まれたダンジョンを強力な敵を倒しながら攻略するゲームというイメージがありますが、ELDEN RINGでは、まずは広大なフィールドを探索することになります。
広大なフィールドの各所には敵キャラクターが巡回しており、主人公の存在に気づくと追いかけて攻撃を仕掛けてきます。敵キャラクターの攻撃を止めるには倒してしまうか、遠くまで離れる必要アリ。ELDEN RINGの敵は、たとえザコ敵であっても慎重に立ち回らなければ簡単に負けてしまうほど強いので、ゲームプレイ中には数え切れないほど死亡してしまいます。
ELDEN RINGには「しゃがみ」というアクションが存在しており、敵から隠れてやり過ごしたり、こちらに気づいていない敵に大ダメージを与えることが可能。
「しゃがみ」の他に、×ボタンで発生する「ジャンプ」やガード直後に攻撃すると発生する「ガードカウンター」などのアクションも存在します。これらのアクションに成功すると敵の体勢を崩して「致命の一撃」を与えられます。以下のムービーでは、実際に多様な方法で敵に致命の一撃を与える様子を確認できます。
「ELDEN RING」ガードカウンターやジャンプ攻撃から致命の一撃を与える様子 - YouTube
武器には直剣・刺剣・曲剣・刀・斧・爪など多くの種類が存在しており、店での購入やフィールド探索によって入手可能です。
これらの武器には「戦灰」と呼ばれるアイテムによって特殊技「戦技」や属性を付与できます。
戦技には集団戦に有効なものや、遠距離攻撃が可能なものなどが存在しています。以下のムービーでは、「血の斬撃」や「カーリアの大剣」などの戦技を使っている様子を確認できます。
「ELDEN RING」で戦技を使って敵を倒す様子 - YouTube
また、ゲームを進行させてアイテム「霊呼びの鈴」を入手すると「霊体」の召喚が可能になります。霊体には近距離攻撃を得意とするものや毒攻撃を行うものなど数多くの種類が存在しています。
実際に霊体を召喚して敵と戦う様子は、以下のムービーで確認できます。
「ELDEN RING」で霊体を召喚して一緒に戦う様子 - YouTube
◆3:フィールドやダンジョンの攻略&ボスとの戦闘
ELDEN RINGのフィールドは非常に広大なため、どこに行けばいいのか迷いがち。どちらに進めばいいか分からなくなった際には、各地に点在する祝福から伸びる光の方向を目指せばOKです。
また、フィールド上で「地図断片」をゲットすれば……
周囲の地形を確認可能。地図には地形がかなり細かく描かれているので、探索の足掛かりになります。
また、地図上には祝福のマークが記されており、以下のムービーのように各地の祝福を選択することでファストトラベルが可能。PlayStation 5版だと、ロードがわずか数秒で終わるので、ストレスなくプレイできます。
PlayStation 5版「ELDEN RING」は爆速ロードでファストトラベル可能 - YouTube
フィールド上には、かなり序盤から超強力なボスが巡回しているポイントもあります。
「これは強すぎる……」と感じたら、しゃがみ移動などや地形を利用して隠れてやり過ごすのもあり。いつボスに挑むかは、プレイヤー次第です。
フィールドを歩き回っていると、洞窟や砦などの小規模なダンジョンを発見することがあります。
小規模ダンジョンの奥には、個性的なボスが待ち構えており……
ボスを撃破することで攻略に役立つアイテムが手に入ります。
祝福の光が指す方向へ進み続けると、最初の難関ボスである「忌み鬼マルギット」が登場。
忌み鬼マルギットは攻撃パターンが多彩で、避けるタイミングに合わせたディレイ攻撃なども放ってくる強敵で、筆者はマルギットに数十回倒されてしまいました。
「ELDEN RING」で忌み鬼マルギットにボコボコにされる - YouTube
マルギットは非常に強力なボスですが、超絶スキルがある人しか撃破できないというわけではなく、何度も倒されるなかで攻撃のパターンやタイミングをつかむことが可能。また、マルギットにはジャンプ攻撃やガードカウンターによる体勢崩しが有効なので、チャンスがあればどんどん狙っていくのがオススメです。さらに、オンラインプレイで違う世界のプレイヤーと協力すれば、1人の際よりは楽に倒すことができます。
マルギットを撃破すると、大規模なダンジョン「ストームヴィル城」に挑むことになります。
ストームヴィル城は広大なフィールドとは打って変わって高低差のある入り組んだ地形が特徴的。
さらに、ジャンプでの移動を求められる場所もあり、ダークソウルシリーズやBloodborneなどと比べて立体的な移動を楽しめます。
そして、ストームヴィル城の最奥にはボス「接ぎ木のゴドリック」が待ち構えています。接ぎ木のゴドリックは忌み鬼マルギットとは全く異なる動きで攻めてくるため、忌み鬼マルギットを撃破して付けた自信がポッキリと折れそうになりました。ただ、接ぎ木のゴドリックにも攻撃が緩むタイミングや動きのパターンが存在しているため、何度も死にながら多様な攻撃を試すことで、なんとか撃破できました。ELDEN RINGで出会うボスは超強力なので、撃破した暁には非常に大きな達成感と快感が得られます。
◆4:超重要キャラクター「メリナ」
ゲーム開始直後に祝福でできることは限られていますが……
ゲームを進めて重要キャラクター「メリナ」と出会うことで、敵を倒して集めた「ルーン」を消費してステータスを強化する「レベルアップ」が可能になります。
ステータスは「生命力」「精神力」「持久力」「筋力」「技量」「知力」「信仰」「神秘」のいずれかに割り振ることができ、割り振るステータスによってHPが増加したり、装備できる武器が増えたり、攻撃力が増したりといった効果を得られます。
また、メリナと初めて会った際には霊馬「トレント」を呼び出せる「霊馬の指笛」を受け取れます。
トレントはフィールド上で自由に呼び出すことが可能で、広大なフィールドを縦横無尽に駆け回れます。
フィールド上に遍在する「霊気流」の上でジャンプすれば高所に一気に飛び上がることができ……
トレントに騎乗した状態での戦闘も可能です。
以下のムービーでは、実際にトレントを乗り回して移動したり戦闘したりする様子を確認できます。
「ELDEN RING」で霊馬トレントを乗り回す様子 - YouTube
さらに、メリナと出会ってからしばらくゲームを進めると今作の拠点である「円卓」に行けるようになります。
円卓には武器を強化してくれる鍛冶師や……
情報をくれるキャラクターなどに会うことが可能。円卓で会えるキャラクターはフィールドの探索やゲームの進行によって増えていきます。
上記のレベルアップ・霊馬トレント・円卓という要素はELDEN RINGをプレイする上で非常に重要な要素ですが、ゲームを少し進めてメリナに出会わないと利用できません。メリナに出会って各要素を利用可能にするまでは攻略が非常に苦しいものとなるので、まずは周囲を探索する前に祝福の導きに従ってメリナと出会うことを目指すのがオススメです。
◆5:攻略を助ける探索要素&クラフト要素
上述の戦灰や霊体は、広大なフィールドを探索することで入手可能。他にも攻略を助けてくれるアイテムがフィールド上に大量に散らばっているため、ボス攻略で詰まった際は寄り道をたくさんするのがオススメです。特に、序盤で訪れられる地点に落ちている「霊薬の聖杯瓶」は必ずゲットしたいアイテム。
霊薬の聖杯瓶には、フィールドで入手できる「結晶雫」を配合することで「体力の回復」「スタミナの増強」「攻撃力の増強」といった効果を付与できます。聖杯瓶関連のアイテムはフィールド上でもひときわ目立つ「小黄金樹」の付近で手に入ります。
また、フィールド上にはアイテムを販売しているキャラクターもいます。
特に、最序盤に行ける「エレの教会」で出会える商人から購入できる「ツール鞄」は「アイテム製作」を可能にする超重要アイテム。
ツール鞄を入手すればメニューから「アイテム製作」を選択して、素材からアイテムを製作可能。製作できるアイテムの中には投合武器やオンラインプレイに必要なアイテムなどが含まれています。
アイテム製作に使う素材は、フィールドのあちこちに配置されています。
◆6:まとめ
ELDEN RINGをプレイしてみたところ、「スタミナを管理しながら戦闘」「超強力なボスに挑む」といったダークソウルシリーズに近い要素もありつつ、ジャンプ攻撃やガードカウンターを駆使するというダークソウルシリーズとは明確に異なるゲーム体験を楽しめました。フィールド上にはスクリーンショットを撮影しても絵になる美しい景観が広がっており、重要そうな建築物には大抵アイテムが用意されているので、どんどん探索を進めたくなります。
また、フィールドに遍在するキャラクターと会話することで、ELDEN RINGの世界観を少しずつうかがい知れるのも大きなポイント。ELDEN RINGのストーリーはキャラクターとの会話やアイテムテキストから読み取る必要があるため、多くのキャラクターやアイテムと出会うために積極的に探索するのがオススメです。
ELDEN RINGはパッケージ通常版の希望小売価格が9240円で、記事作成時点ではAmazon.co.jpでPlayStation 4・PlayStation 5版共に7555円で入手可能です。また、PC版はSteamで配信されています。
Amazon | 【PS5】ELDEN RING | ゲーム
Steam:ELDEN RING
https://store.steampowered.com/app/1245620/ELDEN_RING/
・関連記事
PlayStation 5と同時発売の「デモンズソウル」「デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション」プレイレビュー、4K解像度の超高画質で次世代のゲーム体験を堪能してみた - GIGAZINE
ゲーム制作未経験から世界的ヒット作「ダークソウル」を生んだ宮崎英高氏にインタビュー - GIGAZINE
少女が不死の騎士たちを仲間にして滅びた世界を探索する高難度2Dアクション「ENDER LILIES: Quietus of the Knights」レビュー - GIGAZINE
激ムズアクションの金字塔「魔界村」シリーズ最新作となる「帰ってきた魔界村」プレイレビュー - GIGAZINE
未来を背負って運ぶ小島秀夫監督最新作「Death Stranding(デス・ストランディング)」は圧倒的な没入感の映画とゲームの融合 - GIGAZINE
・関連コンテンツ